日本ゲーム業界の老舗企業である日本ファルコム株式会社(証券コード37230)の直近の決算報告をご紹介します。
同社は長年にわたるロールプレイングゲームの名作シリーズ「イース」や「英雄伝説」シリーズなどで知られるゲーム開発・販売会社です。
企業情報
企業名: 日本ファルコム株式会社
証券コード: 37230
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
日本ファルコム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本ファルコム株式会社の決算日は9月30日で、年1回の決算を行っています。
四半期ごとに四半期報告書を提出しており、例年5月頃に第2四半期の決算が発表されます。
主な事業
日本ファルコム株式会社の主な事業は、ゲームの開発・販売です。
看板シリーズである「イース」シリーズや「英雄伝説」シリーズなどのロールプレイングゲームの開発・販売に加え、これらのタイトルの海外展開も手がけています。
また、音楽CDなどの関連商品の販売や、他社とのライセンス契約によるゲームタイトルの展開なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高1,013百万円、営業利益505百万円、経常利益515百万円、四半期純利益357百万円となっています。
製品売上が前年同期比69.6%増加し、営業利益率は50%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の業績推移を見ると、売上高は1,013百万円と前年同期比で11.0%減少しています。
一方で、営業利益は505百万円と前年同期比で28.2%減少したものの、依然として高い利益水準を維持しています。
製品の売上は増加したものの、ライセンス収入が減少したことが影響しています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は10,037百万円となっています。
流動資産が主に減少したことで、前事業年度末から0.9%減少しました。
資産の部
当第2四半期末の資産の部は10,037百万円で、前事業年度末比0.9%減少しました。
現金及び預金が9,396百万円と高水準を維持しているものの、売掛金が612百万円減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は353百万円と前事業年度末から40.6%減少しました。
買掛金が97百万円、未払法人税等が74百万円それぞれ減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は9,684百万円と前事業年度末から1.6%増加しました。
四半期純利益357百万円の計上がありましたが、配当金の支払いが205百万円あったため、増加幅は限定的となりました。
ROAとROE
当社のROAは前期の7.6%から当第2四半期では5.1%に低下しています。
一方でROEは前期の9.5%から当第2四半期では7.5%とわずかに減少しているものの、高い水準を維持しています。
これは、総資産や自己資本の効率的な運用により高い収益力を維持できていることを示しています。
キャッシュフロー
当第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは700百万円の増加となりました。
これは主に、売上債権の減少や税引前四半期純利益の計上によるものです。
一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは204百万円の減少となりました。これは配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
当社は株主還元として、年間20円の配当を行っています。
この方針は変更されておらず、今期も前年と同額の配当を実施する予定です。
今後の展望
日本ファルコム株式会社は、シリーズ生誕35周年記念タイトルの発売や、Nintendo Switch向けの新作タイトルの発売など、今後も魅力的なゲームコンテンツの提供に注力していく方針です。
また、ライセンス事業においても、海外市場への展開を強化することで、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
日本ファルコム株式会社は、豊富なゲームタイトルラインナップと高い収益力を誇る老舗ゲーム開発企業です。
当期の業績は製品売上の増加や高い利益率を維持しており、健全な財務基盤を築いています。
今後も人気シリーズの新作発売や海外展開の強化など、継続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
日本ファルコム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本ファルコム株式会社の決算日は9月30日で、年1回の決算を行っています。
また、同社は株主還元として年間20円の配当を実施しており、安定した利益還元を行っているのが特徴といえます。