株式会社フォーシーズHDの2024年3月期第2四半期決算が発表されました。株式会社フォーシーズHDは、化粧品・健康食品などの通販、卸売、店舗小売、衛生コンサルティングなど、幅広い事業を展開しています。
今回の決算では、売上高が前年同期比8.2%増の1,113,116千円と好調に推移しました。一方で、営業損失は67,047千円と改善傾向にあるものの、依然として赤字となっています。
企業情報
企業名: 株式会社フォーシーズHD
証券コード: 37260
決算期: 9月
株式会社フォーシーズHDの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フォーシーズHDの決算期は9月で、決算発表は通常11月頃に行われます。
今回の決算は2024年3月期第2四半期の決算で、2024年5月10日に発表されました。
主な事業
株式会社フォーシーズHDは、化粧品・健康食品などの通販、卸売、店舗小売、衛生コンサルティングなどを主な事業としています。
通販事業では自社ブランドの「FAVORINA」「Aroma Bloom」などを展開し、EC販売とコールセンターを活用した販売を行っています。
卸売事業では国内外に自社ブランドを供給し、リテール事業では「Aroma Bloom」ブランドの店舗運営を行っています。
また、衛生コンサルティング事業では食品メーカー向けにHACCP導入支援などを行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が前年同期比8.2%増の1,113,116千円と好調に推移しましたが、営業損失は67,047千円と赤字となっています。
セグメント別にみると、通販事業と卸売事業は順調に推移していますが、リテール事業と衛生コンサルティング事業が苦戦しているのが現状です。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は2,136,884千円から1,113,116千円と減少傾向にあります。
一方で、営業損失は2023年3月期の104,579千円から2024年3月期第2四半期では67,047千円と改善しつつあります。
今後は通販事業と卸売事業の好調を維持しつつ、リテール事業と衛生コンサルティング事業の収益改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,470,011千円となっています。
内訳は、流動資産が1,100,643千円、固定資産が369,367千円です。
資産の部
主な資産は、現金及び預金が449,784千円、売掛金が163,781千円、商品及び製品が373,274千円となっています。
前期末比では、現金及び預金が89,725千円減少、売掛金が30,133千円減少、商品及び製品が34,526千円減少しています。
負債の部
負債合計は1,026,320千円で、主な内訳は買掛金が81,752千円、短期借入金が300,000千円、長期借入金(1年内返済予定を含む)が191,639千円となっています。
前期末比では、買掛金が18,774千円増加、長期借入金が65,702千円減少しています。
純資産の部
純資産合計は443,690千円で、前期末比では74,476千円減少しています。
主な要因は親会社株主に帰属する四半期純損失74,592千円の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期比1.7ポイント改善し、-4.2%となっています。
一方でROEは前年同期比1.3ポイント悪化し、-15.7%とマイナスになっています。
これは、売上高は増加したものの利益が確保できていないことが主な要因です。今後は収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは23,054千円の支出となっています。
これは主に税金等調整前四半期純損失や売上債権の減少などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは653千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは66,019千円の支出となっています。
これらの結果、当第2四半期末の現金及び現金同等物は399,717千円となっています。
配当の支払額
当社は2023年9月期より配当を見送っています。
この理由は、業績低迷のため内部留保の確保が必要と判断したためです。
今後の配当再開については、収益性の改善と財務基盤の強化を図った上で検討していくとのことです。
今後の展望
当社は、通販事業と卸売事業の売上拡大を図るとともに、リテール事業と衛生コンサルティング事業の収益改善に注力していく方針です。
また、新規事業としてSDGsにも取り組む再生可能エネルギー事業の参入を検討しています。
これらの施策により、企業価値の向上と持続的成長の実現を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社フォーシーズHDの2024年3月期第2四半期決算は、売上高は前年同期比増加したものの、依然として営業損失を計上する結果となりました。
通販事業と卸売事業は順調に推移しているものの、リテール事業と衛生コンサルティング事業の収益改善が課題となっています。
今後は新規事業の参入も見据えつつ、各事業の収益性向上に取り組み、企業価値向上と持続的成長の実現を目指していくことが重要になってきそうです。
株式会社フォーシーズHDの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フォーシーズHDの決算日は9月で、通常11月頃に決算発表を行っています。
配当については、2023年9月期より見送りとなっており、業績改善と財務基盤の強化を図った上で検討していくとのことです。
今後の株式会社フォーシーズHDの動向に注目が集まります。