株式会社アエリアが発表した最新の決算報告書を分析しました。アエリアは、ゲームやデータサービスなどを手掛けるIT企業で、ここ数年は堅調な業績を続けています。2024年3月期第1四半期の業績は若干の減収減益となりましたが、今後の成長に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社アエリア
証券コード: E05453
決算期: 12月期
株式会社アエリアの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社アエリアの決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われます。決算発表は各四半期の翌月の中旬頃に行われ、株主総会は例年3月下旬に開催されます。
主な事業
株式会社アエリアは、IT関連サービスを中心に事業を展開しています。ITサービス事業では、データセンター事業や電子出版プラットフォームの運営などを行っています。コンテンツ事業では、スマートフォンゲームの開発・配信のほか、キャラクターグッズの販売などに取り組んでいます。さらに、アセットマネージメント事業では、不動産の賃貸・売買や企業への投資などにも力を入れています。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高4,128百万円、営業損失334百万円、経常損失263百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失274百万円となりました。前年同期比では売上高が29.8%減少しましたが、利益面では厳しい結果となっています。
売上・利益の推移
アエリアの直近2期の売上高は、2023年3月期が22,671百万円、2024年3月期第1四半期が4,128百万円と減少傾向にあります。一方、利益面では、2023年3月期の経常利益が752百万円だったのに対し、2024年3月期第1四半期は経常損失263百万円と大幅な減益となりました。今後の業績回復に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
アエリアの2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が19,365百万円と前期末比1,779百万円減少しています。負債合計は10,035百万円と1,427百万円減少し、自己資本比率は47.2%となっています。
資産の部
流動資産は14,510百万円と大幅に減少しました。主な要因は、売掛金及び契約資産が1,247百万円、商品が2,132百万円それぞれ減少したことによるものです。一方、固定資産は4,855百万円と2,707百万円増加しています。
負債の部
流動負債は6,089百万円と1,455百万円減少し、固定負債は3,945百万円と27百万円増加しました。借入金などが減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は9,330百万円と351百万円減少しました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失274百万円や剰余金の配当111百万円などが主な要因です。
ROAとROE
アエリアのROA(総資産利益率)は2.3%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。前期と比べROAは低下しているものの、ROEは横ばいに推移しています。これは、利益の減少に加えて、固定資産の増加とバランスシートの健全化により総資産が減少したことが影響しています。今後の業績回復に注目が集まるところです。
キャッシュフロー
アエリアの2024年3月期第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により300百万円の資金を使用しています。投資活動によって1,784百万円の資金を使用、一方で財務活動により1,190百万円の資金を獲得しました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は7,856百万円となっています。
配当の支払額
アエリアは2024年3月期第1四半期において、1株当たり5円の配当を実施しました。これは前年同期と変わらない水準です。今後の業績次第で、配当金の増額も期待できるかもしれません。
今後の展望
アエリアは、事業の柱であるITサービス事業やコンテンツ事業の収益基盤の強化に努めていく方針です。AI技術の活用やeスポーツ事業の育成など、新たな収益源の開拓にも取り組む計画です。加えて、アセットマネージメント事業でも事業リスクを抑えつつ着実な成長を目指します。2024年度は減益だったものの、2025年3月期以降の業績改善が期待されています。
編集部のまとめ
アエリアは、ゲーム事業や不動産投資など、多岐にわたる事業を展開する注目の企業です。2024年3月期第1四半期は減収減益となりましたが、中長期的な成長に向けた取り組みを進めています。今後の企業動向に注目が集まるところです。
株式会社アエリアの決算日や配当についてまとめました。
アエリアの決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われます。直近の2024年3月期第1四半期の配当は1株当たり5円でした。今後の業績次第では増配の可能性も秘めています。アエリアの決算内容や株主還元策に引き続き注目していきましょう。
