テクマトリックス株式会社の第3四半期決算報告を分析しました!同社は、情報基盤や医療システムなどのIT関連サービスを提供する優良企業です。売上収益は前年同期比で17.7%も増加し、営業利益も35.2%増加と良好な業績を上げています。特にセキュリティ対策製品やクラウドサービスの需要が伸びていることが業績拡大の要因です。将来的な事業の柱として注目される医療システム分野でも順調に進展しており、同社のさらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: テクマトリックス株式会社
証券コード: 37620
決算期: 2023年3月期
テクマトリックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
テクマトリックス株式会社の決算日は3月31日です。従って、今回発表された決算は2023年3月期の第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の決算報告になります。同社は年に4回四半期決算を公表しており、通期の決算は毎年6月頃に発表されます。
主な事業
テクマトリックス株式会社は、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業、医療システム事業の3事業を展開しています。情報基盤事業では、ネットワークやセキュリティ、ストレージ製品の販売やシステムインテグレーション、保守・運用サービスを提供しています。アプリケーション・サービス事業では、CRMやソフトウェア品質保証、ビジネスソリューション等、付加価値の高いITサービスを手掛けています。医療システム事業では、医療機関向けのソフトウェア開発やクラウドサービスなどを行っています。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期の業績は、売上収益が380億円と前年同期比で17.7%の大幅な増収を達成しました。また、営業利益も38億円と前年同期比で35.2%増加するなど、高い収益力を示しています。セグメント別にみると、情報基盤事業とアプリケーション・サービス事業が好調に推移し、売上増加と利益率の上昇につながりました。同社の売上総利益率は34.0%と高い水準を維持しており、収益性の高い企業と言えます。
売上・利益の推移
テクマトリックス株式会社の売上高と利益の推移をみると、過去3年間で売上高は堅調に増加しており、2023年3月期の通期売上高は過去最高の459億円を記録しました。利益面でも、営業利益は2020年3月期の14億円から2023年3月期には38億円と着実に増加しており、収益性の向上が確認できます。同社は、セキュリティ対策製品やクラウドサービス、医療IT分野への注力により、持続的な成長を実現しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
同社の当第3四半期末の総資産は733億円と、前期末より77億円(11.7%)増加しました。流動資産が593億円と大幅に増加したのが主な要因で、その中でも前渡金が88億円増加しています。一方、非流動資産は141億円と横ばいで推移しています。
負債の部
負債合計は477億円と前期末より59億円(14.2%)増加しました。流動負債が408億円と大幅増加しており、その主な要因は契約負債が43億円増加したことです。一方、非流動負債は69億円と横ばいで推移しています。
純資産の部
純資産合計は257億円と前期末より18億円(7.3%)増加しました。利益剰余金が148億円と堅調に増加しており、株主資本の充実が進んでいます。また、親会社所有者帰属持分比率は28.1%となっています。
ROAとROE
テクマトリックス株式会社の収益性指標であるROA(総資産経常利益率)は4.6%、ROE(自己資本利益率)は11.3%となっています。前年同期と比べROAは若干低下しましたが、ROEはほぼ横ばいで推移しており、一定の収益力と資本効率を維持できている企業といえます。今後も業績の伸びに応じて、収益性指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス29億円となりました。前年同期に比べ49億円の悪化ですが、これは主に前渡金の大幅な増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス8億円、財務活動によるキャッシュ・フローが3億円のプラスとなっています。全体としては、現金及び現金同等物は167億円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
テクマトリックス株式会社は、株主への利益還元を重視しており、2023年3月期の配当金は1株当たり25円を予定しています。この内訳は、第1四半期配当金が16円、第2四半期配当金が9円となっています。今後も安定的な配当を実施し、株主還元の充実を図る方針です。
今後の展望
テクマトリックス株式会社は、「より良い未来を創造するITのプロフェッショナル集団」を目指しており、ソリューション提供を通じて社会課題解決に貢献していく方針です。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や医療IT分野への注力、海外市場での事業拡大など、新しい成長分野への取り組みを強化することで、持続的な企業価値向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
テクマトリックス株式会社の第3四半期決算は、大幅な増収増益を達成し、好調な業績を示しました。同社は、セキュリティ対策製品やクラウドサービス、医療IT分野での収益基盤の強化に注力しており、今後も持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。また、利益面でも高い収益性を維持しており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。同社の今後の動向に注目が集まりそうです。
テクマトリックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
テクマトリックス株式会社は3月31日が決算日で、年4回の四半期決算を発表しています。通期の決算は毎年6月頃に公表されます。また、同社は株主への利益還元を重視しており、2023年3月期の配当金は1株当たり25円を予定しています。今後も安定配当を続けることで、株主の皆さまに還元していく計画です。