リスクモンスター株式会社の四半期決算が発表されました。好調な業績を維持しながら、独自データベースの拡充やサービス提供体制の強化に取り組んでいるようです。企業のリスク管理に欠かせない同社の成長に注目が集まっています。
企業情報
企業名: リスクモンスター株式会社
証券コード: E05471
決算期: 3月期
リスクモンスター株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リスクモンスター株式会社は3月期決算を行っています。第3四半期決算の発表は2024年2月13日に行われました。
主な事業
リスクモンスター株式会社は、与信管理サービスやグループウェアサービスなど、企業のリスク管理や業務支援を行う幅広いサービスを提供しています。そのほかにもBPOサービスや中国での事業展開など、多角的な事業展開を行っています。企業の信用リスクや業務リスクを総合的にサポートする、重要なインフラ企業といえます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は2,749,184千円、営業利益は228,050千円となりました。売上高は前年同期比97.3%と若干減少しましたが、利益率は8.3%と高水準を維持しています。与信管理サービスの会員数も微増し、グループ全体の収益力は堅調に推移しています。
売上・利益の推移
最近3年の業績を見ると、売上高は毎期3,700億円前後を維持しており、経常利益も500億円近辺で安定的に推移しています。特に2021年度には大幅な増益となり、その水準を維持できるよう、サービス強化や海外展開などに取り組んでいます。今後も同水準の収益力を維持できると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,756,933千円となりました。前期末に比べ79,830千円の増加です。
資産の部
流動資産は2,211,205千円となり、前期末比364,739千円減少しました。一方、固定資産は4,545,728千円と444,570千円増加しました。これは、サービスシステムやデータベースの強化などによる無形固定資産の増加が主な要因です。
負債の部
負債合計は772,174千円となり、前期末より59,395千円減少しました。長期借入金の減少が主な理由です。
純資産の部
純資産は5,984,759千円と前期末比139,226千円増加しました。利益剰余金の積み上がりや、その他有価証券評価差額金の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期3.7%から当期3.3%に低下しましたが、依然として高水準を維持しています。一方、ROEは前期6.2%から当期4.1%に低下しましたが、これは自己資本比率の上昇によるものです。ROEは高めの水準を維持しているため、株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが266,679千円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは392,704千円の支出となりました。これは主に、サービスシステムの強化に伴う無形固定資産の取得による支出が増加したためです。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により117,292千円の支出となりました。全体としてキャッシュ・ポジションは減少傾向にあるものの、依然として手元流動性は高く、今後の事業投資に活用できる状況にあります。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり14.75円と、前期に続き増配となりました。企業の成長と株主還元のバランスが取れた配当政策を実施しているといえます。
今後の展望
今後も、企業の信用リスク管理ニーズの高まりや、BPO、中国事業などの成長が期待されています。特に、AI技術を活用した新サービスの展開や、企業のDX推進に寄与するサービスの提供などが注目されています。同社は事業基盤の強化と新サービスの開発に注力し、更なる成長を目指していくものと思われます。
編集部のまとめ
リスクモンスター株式会社は、企業のリスク管理支援を中心とした事業を展開し、安定した収益基盤を築いています。この度の四半期決算では、一部の事業で減収となったものの、全体としては健全な業績を維持しています。今後も、新サービスの創出や海外展開の強化などにより、更なる成長が期待されます。株主還元も積極的に行っており、同社の株式は魅力的な投資対象だと言えるでしょう。
リスクモンスター株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リスクモンスター株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算の発表は2024年2月13日に行われました。配当金は1株当たり14.75円と、前期に続き増配となり、企業成長と株主還元のバランスが取れた配当政策を実施しています。今後も同社の成長に注目が集まると考えられます。