株式会社インターネットイニシアティブの第32期第3四半期決算が発表されました。増収増益と非常に良好な業績を確認できましたので、今回の決算内容を詳しくご紹介したいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社インターネットイニシアティブ
証券コード: E05480
決算期: 3月期
株式会社インターネットイニシアティブの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インターネットイニシアティブの決算日は3月31日です。連結決算の発表は毎年6月頃に行われます。また、四半期決算の発表は2月、5月、8月、11月に行われています。
主な事業
株式会社インターネットイニシアティブは、インターネット接続サービス、WANサービス、アウトソーシングサービスなどのネットワークサービスと、システムインテグレーション事業を中心に展開しています。
また、ATM運営事業にも取り組んでおり、銀行ATMとネットワークシステムの運営を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上収益が前年同期比8.5%増の201,098百万円、営業利益は前年同期比7.9%増の20,280百万円と、大幅な増収増益となりました。
売上総利益率は22.9%と良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上収益と営業利益の推移を見ると、売上収益は着実に増加し、営業利益も堅調に推移しています。
特に当第3四半期は、ネットワークサービスとシステムインテグレーション事業が好調に推移し、大幅な増収増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は262,530百万円と前期末から16,212百万円増加しています。
主な増加要因は、営業債権の増加や白井データセンターの建設関連資産の取得などによるものです。
資産の部
流動資産は115,764百万円と前期末から9,086百万円増加しました。現金及び現金同等物は41,419百万円と一定水準を維持しています。
また、非流動資産は146,766百万円と前期末から7,126百万円増加しており、主に有形固定資産の増加によるものです。
負債の部
流動負債は96,861百万円と前期末から18,997百万円増加しました。これは主に借入金の増加によるものです。
一方、非流動負債は47,422百万円と前期末から1,605百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は118,247百万円と前期末から1,180百万円減少しました。これは主に自己株式の取得によるものです。
自己資本比率は44.5%と一定の水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは7.6%、ROEは11.1%となっており、いずれも良好な水準を維持しています。
これは、収益力の向上と財務体質の改善により、資産効率や自己資本効率が高まっていることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業キャッシュフローは27,587百万円の収入となり、投資キャッシュフローは13,060百万円の支出、財務キャッシュフローは16,065百万円の支出となりました。
全体としては、現金及び現金同等物の四半期末残高は41,419百万円とほぼ前期並みの水準を維持しています。
配当の支払額
当社は、年2回の配当を実施しており、当第3四半期までの配当金総額は5,682百万円となりました。
1株当たりの年間配当金は31.81円となる見通しです。
今後の展望
今後も、ネットワークサービスとSI事業を中心に、安定的な成長が期待できると考えられます。
さらに、IoT活用やサイバーセキュリティ需要の高まりなど、新しい市場でのビジネス拡大にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社インターネットイニシアティブは、ネットワークサービスやシステムインテグレーション事業を中心に、着実な業績拡大と安定した収益性を実現しています。
この度の第32期第3四半期決算では、大幅な増収増益を果たし、財務体質も健全に推移しています。
今後も同社の持続的成長が期待できる良好な決算内容といえるでしょう。
株式会社インターネットイニシアティブの決算日や配当についてまとめました。
株式会社インターネットイニシアティブの決算日は3月31日、連結決算の発表は毎年6月頃に行われます。また、年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しており、当第3四半期では5,682百万円の配当を支払っています。
同社の安定した成長と収益性の高さがうかがえる決算内容でした。