株式会社ガイアックスの2024年第1四半期決算報告が発表されました。売上高が7億6,700万円と前年同期比27.2%増と大幅増収となり、経常利益も1,000万円と黒字に転換するなど、好調な業績を示しています。この背景には、SNSマーケティングの需要拡大や、自治体からの支援事業の受注増加などが寄与しています。今後も、ソーシャルメディアやWeb3分野での事業拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ガイアックス
証券コード: 37750
決算期: 12月期
株式会社ガイアックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ガイアックスの決算期は12月期で、毎年5月に第1四半期決算を発表しています。2024年の第1四半期決算は2024年5月10日に発表されました。
主な事業
株式会社ガイアックスは、ソーシャルメディアサービスの提供やインキュベーション事業を展開しています。ソーシャルメディアサービスでは、企業向けのコミュニティサイト構築やWeb広告、ブログ運営などを手掛けています。また、インキュベーション事業では、スタートアップ企業への支援や、自治体向けの事業を行っています。近年はWeb3分野でも注力しており、分散型自律組織(DAO)関連の事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が7億6,700万円と前年同期比27.2%増加し、経常利益は1,000万円の黒字に転換しました。ソーシャルメディアサービス事業では、企業の広告需要が増加したことや、受託開発案件が好調だったことが貢献しました。また、インキュベーション事業でも自治体からの受注が増加し、大幅な増収となりました。利益率も改善傾向にあり、今後の事業拡大が期待されます。
売上・利益の推移
株式会社ガイアックスは、2023年には2,700万円の経常利益を計上するなど、近年業績が回復傾向にあります。2024年第1四半期も大幅な増収増益となり、安定した収益基盤を築きつつあります。特に、ソーシャルメディアサービス事業とインキュベーション事業が伸長しており、今後もこれらの事業を中心に成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産は20億6,200万円となっています。流動資産は17億8,500万円、固定資産は2億7,600万円となっています。一方、負債は7億4,200万円で、純資産は13億2,000万円となっています。自己資本比率は63.2%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4億5,500万円、売掛金が4億4,800万円となっています。また、投資有価証券が7億2,500万円、のれんが1億3,800万円計上されています。設備投資や新規事業への取り組みにより、固定資産も増加傾向にあります。
負債の部
負債の部では、仕入債務が1億1,500万円、未払金が10億4,800万円となっています。借入金は6億6,200万円で、支払い期限の長期化などにより、安定的な資金繰りを維持しています。
純資産の部
純資産は13億2,000万円で、自己資本比率は63.2%と高水準を維持しています。前期から配当も行われ、株主還元にも注力しています。今後の事業拡大に向けて、財務基盤は安定しているといえます。
ROAとROE
株式会社ガイアックスのROA(総資産経常利益率)は0.5%、ROE(自己資本利益率)は0.7%となっています。前年同期は経常損失だったことから大幅な改善となっています。今後は、事業の収益性向上と資本効率の改善に期待が高まっています。特に、ソーシャルメディアサービスやWeb3関連事業の伸長により、収益性の向上が望めそうです。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況では、営業活動によるキャッシュ・フローが2億2,700万円のマイナスとなっています。これは、売上債権の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1億5,400万円のマイナスとなっており、新規事業への投資に充てられています。財務活動では、配当金の支払いなどにより2,500万円のマイナスとなっています。今後は、収益の安定的な確保と投資の最適化により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
株式会社ガイアックスは、2024年3月に1株当たり5円の期末配当を実施しました。これにより、年間配当金は1株当たり5円となっています。安定株主還元に努めつつ、事業投資にも積極的に取り組む方針のようです。今後も、業績の伸長に合わせて、株主還元の充実が期待されます。
今後の展望
株式会社ガイアックスは、SNSマーケティングやWeb3分野での事業拡大に注力しています。スタートアップ支援やDAO関連の受注も好調で、中長期的な成長が期待されます。また、グループ会社の再編などにより、事業シナジーの創出にも取り組んでいます。今後は、収益力の向上とキャッシュ・フローの改善に努め、企業価値の最大化を目指していくとみられます。
編集部のまとめ
株式会社ガイアックスの2024年第1四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に改善しました。ソーシャルメディアサービスやインキュベーション事業が伸長し、Web3分野での取り組みも注目されます。財務体質も健全で、今後の事業展開に期待が高まります。同社は、SNSマーケティングやスタートアップ支援などの強みを生かし、収益性と成長性の向上を目指していくと考えられます。
株式会社ガイアックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ガイアックスの決算期は12月で、毎年5月に第1四半期決算を発表しています。2024年第1四半期決算では、売上高が7億6,700万円と大幅増収、経常利益も1,000万円の黒字に転換しました。また、自己資本比率は63.2%と健全な財務体質を維持しており、2024年3月期には1株当たり5円の年間配当を実施しました。今後も、ソーシャルメディアサービスやWeb3分野での事業拡大が期待されます。