GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の2024年第1四半期決算について分析してみました。顧客の電子認証、電子印鑑、クラウドインフラなどのサービスを展開する同社は、売上高4,720,549千円、営業利益423,340千円と、前年同期比で増収増益を達成しました。
企業情報
企業名: GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
証券コード: E05545
決算期: 12月期
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月ごろ行われます。
主な事業
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、電子認証、電子印鑑、クラウドインフラなどのサービスを提供しています。「GlobalSign」ブランドの自社運営認証局による電子証明書発行サービスや、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」、マネージドクラウドサービス「CloudCREW byGMO」などが主要なサービスです。これらのサービスを通じて、インターネットビジネスを支えるトラストサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高4,720,549千円、営業利益423,340千円と前年同期比で増収増益となりました。営業利益率は9.0%と堅調な利益率を維持しています。電子認証サービスや電子契約サービスの事業が好調に推移し、収益基盤が強化されています。
売上・利益の推移
直近3年の業績をみると、売上高は17,499,962千円から4,720,549千円へと4期連続で増加しており、経常利益も623,924千円から465,618千円と高水準を維持しています。電子認証事業とクラウドインフラ事業が堅調に推移し、企業のデジタル化需要に応えています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の連結貸借対照表では、資産合計17,375,242千円、負債合計8,528,877千円、純資産8,846,364千円となっています。財務基盤は安定しており、自己資本比率は50.7%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産が11,489,257千円と大半を占め、現金及び預金が7,664,683千円と潤沢な手元資金を保有しています。固定資産は5,885,984千円で、ソフトウェアなどの無形固定資産が3,893,308千円と大きな割合を占めています。
負債の部
流動負債は5,347,626千円で、主に買掛金や1年内返済予定の長期借入金などです。固定負債は3,181,251千円で、長期借入金が大半を占めています。
純資産の部
純資産は8,846,364千円で、利益剰余金が6,476,286千円と大きな割合を占めています。財務体質は健全に推移しています。
ROAとROE
ROAは前年同期3.4%から2.7%に、ROEは前年同期3.5%から3.0%に低下しました。これは、総資産や自己資本が増加したものの、利益の伸びが相対的に小さかったためです。今後の成長に向けて、更なる収益力の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは739,693千円の収入となり、前年同期から272,507千円増加しました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは362,203千円の支出となりました。全体としては1,009,193千円の増加となり、手元資金が潤沢な状況です。
配当の支払額
2024年3月期の年間配当金は1株当たり38.46円となりました。前年同期比で減少しているものの、堅調な収益基盤に支えられた高い配当水準を維持しています。
今後の展望
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、電子認証、電子契約、クラウドインフラ、DXソリューションなどの事業領域で中長期的な成長を目指しています。デジタル化の進展に伴う需要拡大を捉え、サービスの機能強化、営業体制の強化など積極的な投資を行っています。今後も、安心・信頼を提供するトラストサービスで企業のビジネスを支え続けていくことが期待されます。
編集部のまとめ
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、電子認証やクラウドインフラなどのサービスを通じて、インターネットビジネスを支えるトラストサービスを提供し、順調な成長を遂げています。今後も、デジタル化の進展に合わせたサービスの拡充により、中長期的な業績拡大が期待できる企業といえます。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は翌年5月ごろに行われます。また、2024年3月期の年間配当金は1株当たり38.46円と、高水準の配当を維持しています。今後も企業価値の向上と株主還元に努めていくことが期待されます。