株式会社ユニリタの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は8,805百万円と前年同期比で6.6%増加し、好調な業績をあげています。利益面でも経常利益は872百万円と21.7%増加と大幅な増益を記録しました。製品やサービスの成長が進み、収益改善も順調に進展していることがわかります。今後も、ITサービス需要の高まりに応えて、さらなる事業拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ユニリタ
証券コード: E05561
決算期: 3月31日
株式会社ユニリタの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユニリタは3月31日を決算日としており、毎年5月と11月に中間配当と期末配当を実施しています。今回の決算は、2023年12月期第3四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社ユニリタは、システム運用の自動化やクラウドサービスなど、ITソリューションの提供を主な事業としています。中小企業から大企業まで幅広い顧客に対し、ビジネスの生産性向上に貢献するソフトウェアやサービスを展開しています。近年はDXニーズの高まりに合わせてクラウドサービスの拡充に注力しており、顧客のデジタル化を支援しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高8,805百万円、営業利益737百万円、経常利益872百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益577百万円と、全ての利益指標が前年同期比で大幅な増加となりました。特にクラウドサービス事業の収益改善とプロフェッショナルサービス事業の拡大が業績向上に貢献しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は2021年3月期11,549百万円、2022年3月期11,329百万円と横ばいで推移していましたが、2023年3月期は8,805百万円と大きく伸長しています。利益面では、2021年3月期の経常利益が520百万円、2022年3月期が716百万円だったのに対し、2023年3月期は872百万円と大幅に増加しており、収益力の向上が顕著です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は14,978百万円となっています。前期末比では157百万円減少しています。これは主に、現金及び預金の増加と売掛金の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,285百万円と前期末比で277百万円増加しています。一方で、売掛金が1,154百万円と前期末比で293百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が406百万円と前期末比で117百万円減少し、賞与引当金が203百万円と前期末比で102百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,726百万円と前期末比で63百万円増加しています。また、自己株式が659百万円と前期末比で30百万円減少しています。この結果、自己資本比率は76.4%となっています。
ROAとROE
株式会社ユニリタのROA(総資産経常利益率)は5.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.0%となっています。前期と比べROAは0.5ポイント、ROEは0.3ポイントそれぞれ上昇しており、収益性の改善が進んでいるといえます。これは、クラウドサービス事業の収益性向上やプロフェッショナルサービス事業の好調な業績によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,056百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは178百万円の支出となっており、財務活動によるキャッシュ・フローは513百万円の支出でした。この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物は9,285百万円となり、前期末から277百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社ユニリタは、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。当第3四半期累計期間では、中間配当として1株当たり34円、期末配当として1株当たり34円の配当を実施しました。この結果、年間配当金は1株当たり68円となる見込みです。
今後の展望
株式会社ユニリタは、中期経営計画に掲げた「サービスシフト」の取り組みを着実に進めています。顧客企業のDX推進やシステム更改ニーズに対応した製品・サービスの提供を強化し、クラウドサービスの利用拡大やプロフェッショナルサービスの事業拡大を目指しています。今後も、ITソリューションの提供を通じて、顧客企業の業務効率化や生産性向上に貢献していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ユニリタの2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期比で大幅に増加しました。DXニーズの高まりを背景に、クラウドサービスの収益性改善やプロフェッショナルサービスの事業拡大が業績を牽引しています。今後も、ITソリューションを通じた顧客支援を強化し、持続的な成長を目指していくものと期待されます。
株式会社ユニリタの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユニリタの決算日は3月31日で、中間配当と期末配当を年2回行っています。今回の決算では、1株当たり34円の中間配当と34円の期末配当を実施し、年間の配当金は1株当たり68円となる見通しです。健全な財務体質を維持しつつ、株主への還元にも注力している企業といえるでしょう。