株式会社大和コンピューターの2023年8月から2024年7月までの第3四半期決算報告書が公開されました。売上高2,457百万円、経常利益496百万円と好調な決算となりました。電子ソフトウェアの受注が堅調に推移したことが主な要因です。今後もシステムの効率化や自動化への需要が増えそうで、同社の業績に期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 株式会社大和コンピューター
証券コード: E05635
決算期: 2024年7月31日
株式会社大和コンピューターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大和コンピューターの決算日は7月31日です。第3四半期決算は2024年4月30日時点での業績を発表しており、2024年6月14日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社大和コンピューターは、ソフトウェア開発やシステムインテグレーション、サービス提供を主な事業としている情報サービス企業です。企業のIT化ニーズの高まりに合わせて、各種システム開発やクラウド、ASPサービスなどを提供しています。特にソフトウェア開発関連の売上が全体の7割以上を占めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は2,457百万円と前年同期比15.9%の増加、経常利益は496百万円と16.2%の増加となりました。売上は堅調に推移し、ソフトウェア開発関連事業が1,882百万円と前年同期比15.3%増の高成長を遂げました。一方で、販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は455百万円と11.0%の増益に留まりましたが、全体としては高い収益性を維持できています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は2022年8月期3,005百万円、2023年8月期2,457百万円、2024年8月期(見込み)3,100百万円と推移しています。利益面では、経常利益は2022年8月期435百万円、2023年8月期496百万円、2024年8月期(見込み)550百万円と堅調に増加しています。特にソフトウェア開発関連事業が好調で、今後もIT投資需要の高まりに支えられ、増収増益基調が続くと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は5,995百万円となり、前連結会計年度末に比べ236百万円増加しています。この増加は主に、現金及び預金が418百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は990百万円と、前連結会計年度末に比べ14百万円の増加にとどまっています。これらの結果、純資産合計は5,005百万円となり、前連結会計年度末から221百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,680百万円と大幅に増加しており、手元流動性が高まっています。一方、受取手形、売掛金及び契約資産が486百万円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が35百万円と前期末から減少しているほか、賞与引当金が185百万円と大幅に増加しています。全体として負債は抑制されており、健全な財務状況を維持できています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,067百万円と前期末から198百万円増加しています。自己資本比率は83.5%と高水準を維持しており、財務基盤も安定しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は当第3四半期で8.3%と前年同期の8.0%から上昇しています。これは経常利益が堅調に増加しているためです。また、ROE(自己資本利益率)は5.5%と前年同期の5.7%から若干減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。これは売上拡大に伴う利益成長と自己資本の強化が奏功していることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは営業活動から418百万円の増加となりました。これは主に税金等の支払額が減少したことによります。一方で投資活動では11百万円の減少、財務活動では67百万円の減少となりました。その結果、現金及び現金同等物は前期末から418百万円増加し、3,680百万円となっています。手元流動性が高まり、今後の事業展開に備えられる財務体質が強化されています。
配当の支払額
株式会社大和コンピューターは、1株当たり年間配当金を18円としています。これは前期の17円から1円増配となります。利益成長を背景に、株主への利益還元を着実に行っています。今後も安定的な配当政策を続けていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社大和コンピューターは、ソフトウェア開発やシステムインテグレーションなどの分野で高い技術力を発揮し、企業のデジタル化やIT投資ニーズに応えることで業績拡大を続けています。特に、働き方改革やコスト効率化を実現するシステム開発の需要が活発で、今後もこの分野での受注が増加すると見込まれています。同社は新分野への取り組みも強化しており、持続的な成長が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社大和コンピューターの第3四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期比で増加し、高い収益性を維持できています。特にソフトウェア開発関連事業が好調で、今後もIT投資需要の高まりに支えられ、増収増益基調が続くと期待されます。財務面でも手元流動性が高く、健全な経営基盤が築かれています。引き続き、企業のデジタル化ニーズに応えていくことで、同社の業績拡大が期待できそうです。
株式会社大和コンピューターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社大和コンピューターの決算日は7月31日で、第3四半期決算は2024年4月時点の業績を発表しています。また、2024年7月期の1株当たり年間配当金は18円と、前期から1円増配となっています。株主への利益還元を着実に行っている様子がうかがえます。