eBASE株式会社の令和5年度第3四半期決算報告が発表され、同社の業績が順調に推移していることがわかりました。同社は、BtoB分野のパッケージソフトビジネスと、IT開発アウトソーシングビジネスを展開しており、この2つのセグメントが安定的な売上と利益を生み出しています。特に、eBASEの主力事業であるBtoB分野の売上が前年同期比で332,207千円も増加し、経常利益も230,387千円の増加と、非常に好調な業績となりました。
企業情報
企業名: eBASE株式会社
証券コード: 38350
決算期: 2024年3月期
eBASE株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
eBASE株式会社の決算期は3月期であり、第3四半期の決算報告書を2024年2月9日に提出しました。次の通期決算は2024年5月頃に発表される予定です。
主な事業
eBASE株式会社は、パッケージソフトビジネスの「eBASE事業」と、IT開発アウトソーシングビジネスの「eBASE-PLUS事業」の2つのセグメントを展開しています。eBASE事業では、食品、日用品、住宅業界向けの商品情報管理システムの提供や、小売店向けの消費者向け商品情報アプリ「e食住なび」の開発・運営を行っています。eBASE-PLUS事業では、顧客企業のIT開発業務をアウトソーシングで請け負っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は3,597,642千円と前年同期比でも433,627千円の増加となりました。営業利益は981,450千円、経常利益は990,350千円と、大幅な増益となっています。特にeBASE事業の収益力が高く、同事業の経常利益は700,832千円にも上りました。同社の連結営業利益率は27.3%、経常利益率は27.5%と非常に高水準の収益性を維持しています。
売上・利益の推移
eBASE株式会社の過去3年間の売上高は、2022年3月期が4,714,635千円、2023年3月期が3,597,642千円と推移しています。一方で、経常利益は2022年3月期が869,184千円、2023年3月期が990,350千円と着実に増加しています。同社の主力事業であるeBASE事業の収益性が高いため、全体としても安定した業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
eBASE株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は7,078,937千円となっており、前期末から59,149千円増加しています。特に現金及び預金が162,473千円増加しており、財務基盤が強化されています。
資産の部
資産の部では、流動資産が5,552,065千円と大半を占めています。現金及び預金が4,646,894千円と多額の手元流動性を確保しています。固定資産は1,526,871千円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が533,690千円と低水準になっています。買掛金が43,940千円、未払法人税等が104,426千円となっています。固定負債は4,573千円と非常に少ない水準です。
純資産の部
純資産の部は6,540,673千円となっており、自己資本比率は92.29%と極めて高水準を維持しています。資本金が190,349千円、利益剰余金が6,481,548千円となっています。
ROAとROE
eBASE株式会社のROA(総資産経常利益率)は14.0%、ROE(自己資本利益率)は14.5%となっています。同社はBtoBのパッケージソフトビジネスとIT開発アウトソーシングビジネスを展開しており、両事業において高い収益性を維持しているため、高いROAとROEを実現しています。今後もこの水準を維持できるよう、顧客基盤の拡大と収益力の向上に注力していく必要があります。
キャッシュフロー
eBASE株式会社の営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比314,735千円増加しており、安定した収益力を背景に、手元流動性が着実に高まっています。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローでは、自己株式の取得など297,948千円のキャッシュアウトが発生しています。今後、これらの手元資金をどのように有効活用していくかが重要になってくるでしょう。
配当の支払額
eBASE株式会社は、2023年5月に1株当たり6.10円の期末配当を実施しました。また、四半期配当は行っていません。同社は、収益力の高さを背景に、株主還元としての配当支払いに積極的に取り組んでいると言えるでしょう。今後も、安定配当の継続が期待されます。
今後の展望
eBASE株式会社は、主力のeBASE事業において、食品、日用品、住宅業界での商品情報管理システムの提供を強化しています。また、新たなサービスとして展開している消費者向けアプリ「e食住なび」の拡販にも注力しています。一方で、eBASE-PLUS事業では、ITエンジニアの確保・育成に努め、高単価案件の獲得に注力することで、収益の拡大を図る方針です。今後も、両事業の成長を確かなものとし、中長期的な企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
eBASE株式会社は、BtoB分野のパッケージソフトビジネスと、IT開発アウトソーシングビジネスの2つのセグメントを軸に、安定した業績を上げています。特にeBASE事業では、食品、日用品、住宅業界向けの商品情報管理システムの提供が好調で、収益力の高さが際立っています。一方、eBASE-PLUS事業でも、ITエンジニアの拡充によってサービス提供力を高め、安定収益の確保に努めています。今後も、両事業の成長を牽引し、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
eBASE株式会社の決算日や配当についてまとめました。
eBASE株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算報告書を2024年2月9日に提出しました。直近の配当金は1株当たり6.10円の期末配当となっています。今後も、安定配当の継続が期待されます。