パス株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。業績は前年同期比で大幅に改善しており、今後の飛躍が期待されています。企業の事業内容や決算内容、そして今後の展望について分かりやすく解説します。
企業情報
企業名: パス株式会社
証券コード: 38400
決算期: 2023年12月期
パス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
パス株式会社の決算日は3月31日です。今回公開された決算は、2023年4月1日~12月31日の第3四半期決算になります。
主な事業
パス株式会社は、コスメ・ビューティ&ウエルネス事業、再生医療関連事業、サスティナブル事業の3つの事業を柱としています。化粧品の企画・開発・販売を中心とした事業のほか、再生医療関連事業やサスティナブル事業など、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,771,129千円となり、前年同期比で22.4%の増加を果たしました。一方、利益面では、営業損失が127,110千円と改善されているものの、依然として損失計上となっています。今後は、より収益性の高い事業に注力し、利益率の向上を図っていくことが課題となっています。
売上・利益の推移
パス株式会社の直近3年間の業績推移を見ると、売上高は年々増加しており、当第3四半期では前年同期比22.4%増の1,771,129千円となりました。一方で、利益面では経常損失が続いている状況です。今後は、収益性の改善と収支のバランスを取ることが重要になってくると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
パス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は1,503,506千円、負債は355,683千円、純資産は1,147,822千円となっています。前期末と比較すると、資産が増加し、純資産も増加しているため、全体的には健全な財務状況と言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が256,230千円と前期末から83,348千円増加しており、流動性が高まっています。一方で、商品及び製品が575,262千円と前期末から31,523千円減少しているため、在庫管理の効率化が進んでいると考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が124,778千円と前期末から10,594千円増加しています。一方で、未払金が123,629千円と19,117千円減少しているため、債務の圧縮が進んでいるといえます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1,082,850千円、資本剰余金が2,038,969千円と、前期末から増加しています。これは、新株予約権の行使による増資が行われたことによるものです。自己資本比率も75.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
パス株式会社のROA(総資産利益率)は、前期末の-15.5%から当第3四半期連結累計期間では改善傾向にあります。一方で、ROE(自己資本利益率)は依然としてマイナスとなっています。これは、売上高の増加に対して利益の改善が追いついていないことが主な要因と考えられます。今後は、利益率の向上に向けた取り組みが重要になってきます。
キャッシュフロー
当社のキャッシュ・フローに関しては、前期末から現金及び預金が83,348千円増加しており、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が見られます。これは、売上高の増加や在庫管理の効率化などにより、キャッシュ・ポジションが強化されてきたことを示しています。今後は、この現金を有効に活用しながら、収益性の向上に取り組んでいくことが重要です。
配当の支払額
パス株式会社は、当第3四半期連結累計期間において配当を行っておりません。今後の業績回復と、株主還元についての検討が期待されます。
今後の展望
パス株式会社は、「新中期経営計画」に基づき、「競争優位性のあるプロダクトの開発」「事業と人材を創造する会社」への変革を目指しています。コスメ・ビューティ&ウエルネス事業では新商品の投入、再生医療関連事業やサスティナブル事業の強化など、収益性の向上に向けた取り組みを進めていきます。今後の業績回復が期待されます。
編集部のまとめ
パス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比で22.4%の増加を果たし、業績が改善傾向にあることが分かりました。一方で、依然として経常損失が継続しているため、収益性の向上が課題となっています。今後は、新中期経営計画に基づき、事業の強化と収益基盤の拡大に取り組んでいくことが重要になるでしょう。株主還元についても、業績回復に合わせて期待されます。
パス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
パス株式会社の決算日は3月31日で、今回公開された決算は2023年4月1日~12月31日の第3四半期決算となります。また、当第3四半期連結累計期間においては配当を行っていません。今後の業績回復に合わせ、株主還元についても検討が期待されます。