株式会社アイフリークモバイルの2023年12月期第3四半期決算報告を分析しました。売上高は18億0630万円と前年同期比1.1%減とやや苦戦したものの、コロナ禍の影響の収束とデジタル化の推進により、コンテンツクリエイターサービス事業が好調に推移しました。また、自社製品の開発投資があったものの、経営の合理化と組織運営の効率化に努めたことで、安定的な経営基盤を築いています。今後も新サービスの開発や事業の拡大に期待がかかります。
企業情報
企業名: 株式会社アイフリークモバイル
証券コード: 38450
決算期: 2023年3月期
株式会社アイフリークモバイルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイフリークモバイルの決算日は3月31日で、決算発表は年4回(第1四半期、中間期、第3四半期、期末)行われています。2024年2月14日に2023年12月期第3四半期決算の報告書を提出しています。
主な事業
株式会社アイフリークモバイルは、コンテンツ事業とコンテンツクリエイターサービス(CCS)事業の2つの事業を展開しています。コンテンツ事業では、自社で開発・運営するチャット機能付きのアプリサービス「Challet(チャレット)」や、電子絵本・知育アプリを搭載したタブレットレンタルサービス「ハピタブ!」などを提供しています。一方、CCS事業では、ゲームやウェブサイト、システム開発などのクリエイティブ業務を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が18億0630万円と前年同期比1.1%減となりましたが、利益面では営業損失9180万円、経常損失7680万円、親会社株主に帰属する四半期純損失7420万円となりました。営業利益率は-4.8%と赤字となりましたが、これは自社製品の開発投資が影響したためです。
売上・利益の推移
2023年3月期通期の業績は、売上高が26億0500万円、経常利益が1億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が1億4860万円と好調でした。しかし、2023年12月期第3四半期は売上高が前年同期比1.1%減と苦戦しており、利益面でも赤字に転落しています。今後の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の資産合計は12億5500万円、負債合計は5億5780万円、純資産は6億9730万円となっています。前期末より資産が5.0%増加、負債が51.2%増加、純資産が15.6%減少しています。
資産の部
流動資産は11億6380万円で、前期末比2.6%増加しています。現金及び預金が1.5%増加したほか、前払費用が51.8%増加しました。固定資産は9100万円で、前期末比50.9%増加しています。有形固定資産と無形固定資産が増加しています。
負債の部
流動負債は3億6780万円で、前期末比27.5%増加しています。未払費用が23.5%増加、預り金が79.4%増加しました。固定負債は1億9000万円で、前期末比136.5%増加しています。長期借入金が137.6%増加しています。
純資産の部
純資産は6億9730万円で、前期末比15.6%減少しています。利益剰余金が36.6%減少したことが主な要因です。
ROAとROE
2023年12月期第3四半期のROA(総資産経常利益率)は-6.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は-10.6%となっており、前期から大幅に悪化しています。これは経常損失と純損失の計上によるものです。今後の業績改善に向けて、収支構造の改善が重要になってきています。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローの状況については、詳細な情報が四半期報告書に記載されていません。前期の連結キャッシュ・フロー計算書をみると、営業キャッシュ・フローが2億2050万円のプラス、投資キャッシュ・フローが-1億5780万円のマイナス、財務キャッシュ・フローが-7130万円のマイナスとなっています。今後の投資活動や借入の動向に注目が集まります。
配当の支払額
株式会社アイフリークモバイルは、年間3円の配当を実施しています。直近の2023年3月期では、1株当たり3円の期末配当を行いました。直近の2023年12月期第3四半期においても、1株当たり3円の中間配当を実施しています。安定的な配当政策を続けています。
今後の展望
株式会社アイフリークモバイルは、コロナ禍によるDX化の加速や、e-Sportsの普及など、デジタルコンテンツ市場の拡大に注目しています。既存事業の強化に加え、新たなサービスの開発にも取り組み、更なる事業の成長と収益基盤の強化を目指しています。今後の新製品・新サービスの動向に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社アイフリークモバイルは、デジタルコンテンツ分野で高い技術力を持つ企業です。2023年12月期第3四半期は一時的に業績が悪化しましたが、中長期的には業界の成長に合わせて業績も改善していくことが期待されます。自社製品の開発や事業再編、新サービスの投入など、積極的な経営戦略を展開しており、今後の展開に注目が集まっています。
株式会社アイフリークモバイルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイフリークモバイルの決算日は3月31日で、年4回の決算発表を行っています。また、同社は1株当たり年間3円の安定配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後の事業拡大と収益力の向上に期待が高まっています。