パシフィックシステム株式会社の第3四半期決算が発表されました。売上高は7,510,281千円と前年同期比12.5%の増加となり、営業利益は537,459千円と大幅な増益となりました。主力のシステム販売やシステム運用・管理等のセグメントが好調に推移し、業績も改善傾向にあります。今後もICT投資需要の高まりを取り込んでいくことが期待されます。
企業情報
企業名: パシフィックシステム株式会社
証券コード: E05687
決算期: 3月期
パシフィックシステム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
パシフィックシステム株式会社の決算日は3月31日です。3月期の決算発表は4月頃に行われ、四半期決算は6月、9月、12月頃に発表されます。
主な事業
パシフィックシステム株式会社は、ソフトウェア開発、システム販売、システム運用・管理等の事業を展開しています。特にIoT、AIなどの最新技術を活用したシステム開発やインフラサービス、保守運用サービスなどが主力事業となっています。幅広い業界のお客様に対して、最適なソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高7,510,281千円、営業利益537,459千円と大幅な増収増益となりました。特に、機器等販売、システム販売、システム運用・管理等のセグメントが好調に推移し、利益率も大幅に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は順調に増加しています。また、営業利益も増加傾向にあり、直近期には大幅な増益となりました。今期は全セグメントで増収増益を達成し、収益基盤が強化されてきていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計は8,506,643千円と前期末比3.3%増加しています。流動資産の増加が主な要因で、現金及び預金や受取債権などが増加しています。一方、負債合計は2,628,078千円で前期末比2.5%増加しています。有利子負債も増加しつつあるため、今後の資金繰りに注意が必要です。
資産の部
総資産は前期末から271,106千円増加しました。主な増加は現金及び預金、受取債権、棚卸資産などです。これらは売上の増加に伴い増加しています。固定資産は無形固定資産が減少したものの、全体としては増加しています。
負債の部
負債は前期末から65,101千円増加しました。主な要因は短期借入金の増加です。一方で、固定負債は減少しています。今後の資金繰りには留意が必要ですが、全体としてはコントロールできる範囲内と考えられます。
純資産の部
純資産は前期末から206,004千円増加し、5,878,564千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は69.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
当期のROAは6.3%、ROEは6.1%となっています。前期と比較して大幅に改善しており、収益性が高まっていることがわかります。これは主に営業利益が大幅に増加したことが要因です。今後も収益力の向上を目指していく必要がありますが、財務体質は健全に推移しています。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・インフローが大きく、手元流動性は良好に推移しています。設備投資や株主還元などにも一定の資金を投下できる状況にあります。今後の成長投資や配当などにも活用できるキャッシュ・フローが確保できていると評価できます。
配当の支払額
当期の1株当たりの配当金は年間133円(中間配当66円、期末配当67円)となりました。前期から減少したものの、着実に株主還元を行っています。配当性向は約30%と業績に応じた適切な水準を維持しています。今後も株主への利益還元に注力していくことが期待されます。
今後の展望
パシフィックシステム株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応や、IoTやAI、クラウドなどの最新技術を活用したシステム開発に積極的に取り組んでいきます。これらの成長分野での受注拡大に期待がかかっています。また、運用保守サービスの強化により、収益基盤の強化も図っていきます。中期的には売上高1,000億円、営業利益100億円の達成を目指しており、今後の業績拡大が期待できます。
編集部のまとめ
パシフィックシステム株式会社の第3四半期決算は、増収増益と好調な業績となりました。特に、システム販売やシステム運用・管理等の分野が伸長し、利益率も大幅に改善しています。今後もDXやIoT、AI技術への対応を強化し、収益基盤の拡大を図っていくことが期待されます。株主還元も適切に行っており、安定した業績と健全な財務体質を維持しています。今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。
パシフィックシステム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
パシフィックシステム株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当、期末配当)を行っています。直近の配当金は年間133円(中間配当66円、期末配当67円)となっており、適切な株主還元水準を維持しています。今後も安定配当の継続が期待されます。