株式会社アイルの2023年11月1日から2024年1月31日までの第2四半期決算が発表されました。売上高は8,571,461千円と前年同期比12.9%の増加を記録。経常利益は2,249,141千円で前年同期比34.5%の増加となりました。ソフトウェア開発やクラウドサービスなどのIT事業が堅調に推移し、収益力の強化につながっています。
企業情報
企業名: 株式会社アイル
証券コード: E05705
決算期: 7月31日
株式会社アイルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイルの決算期は7月31日です。第2四半期決算は2024年3月14日に発表されました。
主な事業
株式会社アイルは、中堅・中小企業向けのIT活用支援を中心に事業を展開しています。具体的にはパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の販売や、複数のネットショップを一元管理できるクラウドサービス「CROSS MALL」の提供などが主な事業内容となっています。また、自社開発のサービスやプロダクトに加え、顧客の課題解決に向けたシステムの提案・開発も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年8月1日から2024年1月31日までの第2四半期の業績は、売上高8,571,461千円、営業利益2,238,764千円、経常利益2,249,141千円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,489,936千円と、前年同期と比べ大幅な増収増益となりました。特に経常利益率は26.2%と高水準を維持しており、収益性の高い事業構造が評価されています。
売上・利益の推移
株式会社アイルの売上高は、2022年8月期から2024年1月期にかけて7,591,235千円、8,571,461千円と着実に増加しています。また、経常利益も1,672,825千円、2,249,141千円と大幅な増加基調にあります。これは同社の「CROSS-OVER シナジー」戦略が奏功し、リアルとWebのソリューションを組み合わせた提案力が高く評価されているためと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アイルの2024年1月期第2四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は12,822,420千円と前期末に比べ707,093千円増加しています。一方で負債合計は4,112,242千円と262,669千円減少しており、財務体質の改善が進んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,053,426千円と前期末から413,575千円増加しており、手元流動性が十分確保されています。また、ソフトウェア仮勘定が441,506千円と大幅に増加しているのは、新たなサービス開発に積極的に取り組んでいることを示しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が491,317千円、未払法人税等が799,703千円となっており、おおむね適正な水準を維持しています。また、長期的な視点から退職給付に係る負債が1,177,188千円と計上されています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が7,964,906千円と大幅に積み上がっており、自己資本比率は67.9%と高水準を維持しています。これらの数値から、株式会社アイルは着実に財務体質を強化しながら成長を続けていることがうかがえます。
ROAとROE
株式会社アイルのROA(総資産利益率)は17.5%、ROE(自己資本利益率)は19.5%となっており、いずれも高水準を維持しています。これは、同社の「CROSS-OVER シナジー」戦略が功を奏し、ITサービスの提案力と収益性が向上したことが要因と考えられます。今後も高収益体質を維持しつつ、さらなる成長が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社アイルの第2四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,306,564千円の収入となっており、安定した事業キャッシュフローを生み出し続けていることがわかります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは392,090千円の支出となっているのは、新サービスの開発投資に積極的に取り組んでいるためと考えられます。
配当の支払額
株式会社アイルは、第2四半期末に1株当たり20円の配当を実施しました。また、次期の中間配当は1株当たり16円を予定しています。株主還元を重視しつつ、内部留保の充実にも取り組んでおり、健全な財務体質を維持しながら株主の皆様への利益還元にも注力しています。
今後の展望
株式会社アイルは、デジタル化の支援を事業の柱として、パッケージソフトウェアの販売やクラウドサービスの提供などに強みを発揮しています。今後もCROSS-OVER シナジー戦略を推進し、顧客の課題解決につながるソリューションを提供していく方針です。また、自社製品の開発にも注力し、市場競争力の強化を図っていきます。さらなる業績拡大と企業価値の向上に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社アイルの第2四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績でした。IT投資需要の高まりを背景に、自社サービスの展開と顧客ニーズに合わせたソリューション提案力が評価されています。財務体質も強化されており、今後の成長にも期待が高まっています。株主還元にも積極的に取り組むなど、株主の皆様への配慮も見受けられます。
株式会社アイルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイルの決算期は7月31日で、第2四半期決算は2024年3月14日に発表されました。配当については、第2四半期末に1株当たり20円、次期の中間配当は1株当たり16円を予定しています。株主還元にも力を入れており、今後の業績拡大とともに株主の皆様への利益還元も期待できそうです。