株式会社ユビキタスAIの最新の決算報告が発表されました。ソフトウェアプロダクト事業やソフトウェアディストリビューション事業、ソフトウェアサービス事業が好調に推移し、全体として売上高が前年同期比71.3%増と大幅な増収となりました。全事業が順調に推移し、業績も好調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社ユビキタスAI
証券コード: 38580
決算期: 2023年3月期
株式会社ユビキタスAIの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユビキタスAIは3月決算の企業です。具体的な決算日は3月31日で、毎年2月頃に4-12月の第3四半期の決算報告を発表し、5月頃に通期の決算報告を発表しています。
主な事業
株式会社ユビキタスAIは、ソフトウェアプロダクト事業、ソフトウェアディストリビューション事業、ソフトウェアサービス事業、データアナリティクス事業の4つの事業を展開しています。自社開発のソフトウェア製品の販売、海外ソフトウェアの輸入販売、受託開発、データ解析ソフトの販売などを手掛けており、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は2,100,019千円と前年同期比で大幅な増収となりました。一方で、営業損失は87,200千円と赤字となったものの、前年同期の170,831千円の損失から大幅に改善しています。利益率はまだ低い水準にありますが、収益力の向上が期待できそうです。
売上・利益の推移
近年の売上高は順調に増加傾向にあり、2023年3月期は1,938,288千円と過去最高を記録しました。利益面では、2023年3月期は76,179千円の経常損失となっていますが、今期第3四半期は改善傾向にあります。事業ポートフォリオの強化や生産性の向上などを通じて、さらなる収益力の向上が望まれます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ユビキタスAIの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は3,519,085千円と前期末比698,073千円増加しています。これは主に、のれんの増加によるものです。一方、負債は1,277,659千円と前期末比766,562千円増加しており、純資産は2,241,426千円と前期末比68,489千円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が2,202,596千円と前期末比37,091千円減少しました。一方、固定資産が1,316,489千円と前期末比735,164千円増加しています。これは主に、株式会社グレープシステムの連結子会社化に伴うのれんの増加によるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が825,079千円と前期末比443,343千円増加しました。これは主に、短期借入金と1年内返済予定の長期借入金の増加によるものです。固定負債は452,580千円と前期末比323,219千円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、2,241,426千円と前期末比68,489千円減少しています。これは主に、利益剰余金の減少によるものです。自己資本比率は63.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ユビキタスAIのROAは前期末の5.6%から当第3四半期末は4.8%に低下しています。一方、ROEは前期末の6.8%から4.2%に低下しています。これは主に、のれんの増加による資産の積み上がりと利益の伸び悩みによるものと考えられます。今後、のれんの償却や収益力の向上により、ROA・ROEともに改善されることが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは63,420千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは452,470千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは682,373千円のプラスとなっています。今後、営業キャッシュ・フローの改善とCAPEXの抑制によりキャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
ユビキタスAIは過去数期連続で配当を行っておらず、当期についても配当の予定はありません。今後は収益力の向上と財務体質の強化を図り、株主還元の再開が望まれます。
今後の展望
ユビキタスAIは、組込みシステム分野での強みを生かしつつ、データアナリティクス事業の拡大を目指しています。自動車の電子化や産業機器のIoT化などの市場動向に合わせて、新たな事業領域への進出と収益基盤の強化に取り組むことが期待されます。また、M&Aによる事業ポートフォリオの拡充も今後の成長を支える要因の1つと考えられます。
編集部のまとめ
ユビキタスAIは、ソフトウェアプロダクト、ソフトウェアディストリビューション、ソフトウェアサービスなどの事業を通じて、着実な業績拡大を続けています。新たにデータアナリティクス事業も加わり、事業領域の拡大が期待されます。これまでの強みを生かしつつ、M&Aなどによる事業ポートフォリオの強化により、さらなる成長が期待できそうです。
株式会社ユビキタスAIの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユビキタスAIの決算日は3月31日です。直近の決算期は2023年3月期で、第3四半期までの業績は好調に推移しています。一方で、配当については過去数期行っていないため、今期も無配となる見込みです。収益力の向上と財務体質の強化が課題となっています。