王子ホールディングス株式会社の第100期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

王子ホールディングスの最新四半期決算が公開されましたので、その内容をわかりやすくご紹介します。
王子ホールディングスは、段ボールや紙製品、パルプ、エネルギーなど多岐にわたる事業を展開する大手企業です。今期の業績は、売上高が1兆2,924億円、営業利益が564億円と、前年同期と比較すると微減となりました。
その内訳を見ると、国内の価格修正の成果もありますが、主に海外でのパルプ市況の悪化の影響を受けたことが要因です。
経営方針としては、「環境問題への取り組み」「収益向上への取り組み」「製品開発への取り組み」の3つを柱に、2030年度までに売上高2.5兆円以上、温室効果ガス排出量を70%以上削減することを目指しています。

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企業情報

企業名: 王子ホールディングス株式会社
証券コード: E00642
決算期: 3月31日

王子ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

王子ホールディングスの決算期は3月31日で、通常4月下旬に有価証券報告書の提出、5月中旬に本決算の発表と株主総会が行われます。
今回の四半期決算は2023年12月31日時点のものです。

主な事業

王子ホールディングスは、段ボール原紙・段ボール加工、白板紙・紙器、包装用紙・製袋、家庭紙、紙おむつといった生活産業資材事業、特殊紙、感熱紙、粘着事業といった機能材事業、パルプ事業やエネルギー事業といった資源環境ビジネス、新聞用紙、印刷・情報用紙事業の印刷情報メディア事業など、幅広い分野で事業を展開しています。

今期の業績と利益率は?

今期の業績は、売上高が1兆2,924億円、営業利益が564億円と、前年同期と比較すると微減となりました。
利益率では、営業利益率が4.4%となっています。価格修正の実施などにより、国内事業は堅調に推移しましたが、海外のパルプ市況悪化の影響を受けたことが要因です。

売上・利益の推移

過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、2022年3月期が最高の売上高と営業利益を記録しました。
その後2023年3月期は減収減益となりましたが、今期は引き続き微減の結果となっています。
ただし、中期経営計画では2024年3月期に連結営業利益1,500億円以上、連結純利益1,000億円以上を目標としており、今後の業績拡大が期待されます。

四半期連結貸借対照表について

直近の四半期決算では、総資産が2兆4,404億円と前期末から1,444億円増加しています。主な要因は、現金及び預金、有形固定資産の増加などです。
一方、負債は1兆3,694億円と増加し、純資産は1兆710億円となりました。これにより自己資本比率は42.7%となっています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が802億円と増加しています。また有形固定資産も1兆2,920億円と増加しました。
一方で、受取手形、売掛金及び契約資産は3,891億円と増加しています。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が2,682億円と増加しています。また長期借入金が3,708億円と増加しました。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が6,368億円と増加し、為替換算調整勘定も1,494億円と大きく増加しています。
これらにより、純資産合計は1兆710億円となっています。

ROAとROE

ROAは2.2%、ROEは5.3%となっています。
ROAはパルプ市況悪化の影響で前年同期より低下しましたが、ROEは親会社株主に帰属する四半期純利益が増加したため上昇しています。
今後は中期経営計画の目標達成に向け、収益性の向上と資本効率の改善に取り組む必要があります。

キャッシュフロー

キャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュフローが602億円の収入、投資活動によるキャッシュフローが254億円の支出となっています。
財務活動によるキャッシュフローは25億円の支出となりました。
現金及び現金同等物の当四半期末残高は771億円となっています。

配当の支払額

当期の配当金は、1株当たり16円(中間配当8円、期末配当8円)を予定しており、総額で158億円の配当を実施する見込みです。
前期の配当金は1株当たり15円(中間配当7円、期末配当8円)でしたので、今期は1円増配となっています。

今後の展望

今後の展望としては、中期経営計画の目標達成に向けて、既存事業の深化や有望事業の伸長、サステナビリティへの取り組みに注力していく方針です。
具体的には、環境配慮型素材や製品の開発、脱プラスチックへの対応といった「グリーンイノベーション」の推進、また国内外でのパッケージング事業の基盤強化などに取り組んでいきます。

編集部のまとめ

王子ホールディングスの最新四半期決算は、売上高や営業利益が前年同期比で微減となりました。
ただし、国内事業は堅調に推移しており、海外でのパルプ市況の悪化が業績を押し下げた要因です。
今後は、環境対応製品の開発や、パッケージング事業の強化など、様々な取り組みを通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指していくことが期待されます。

王子ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。

王子ホールディングスの決算期は3月31日で、毎年4月下旬に有価証券報告書を提出し、5月中旬に本決算発表と株主総会が行われます。
配当金は、1株当たり16円(中間8円、期末8円)を予定しています。前期から1円の増配となっています。

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