株式会社岡山製紙の2023年第2四半期決算報告書が発表されました。売上高は前年同期比7.5%増の5,834百万円と好調な業績となりました。利益面でも経常利益が前年同期比220.9%増の1,050百万円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社岡山製紙
証券コード: 38920
決算期: 2023年6月1日〜2024年5月31日
株式会社岡山製紙の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社岡山製紙の決算日は5月31日です。定時株主総会は毎年8月下旬に開催され、中間配当は毎年1月に支払われます。
主な事業
株式会社岡山製紙は、板紙事業と美粧段ボール事業を主力としている総合製紙メーカーです。板紙事業では段ボール原紙の生産、販売を行い、美粧段ボール事業では青果物用の高機能な段ボール製品の開発・製造を行っています。創業以来100年を超える老舗企業で、環境に配慮した製品作りに力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は売上高5,834百万円、経常利益1,050百万円と前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。営業利益率は17.1%と高水準を維持しており、経営効率の良さが窺えます。
売上・利益の推移
直近の業績推移を見ると、売上高は増加基調にあり、経常利益も前年同期の327百万円から1,050百万円と大幅に伸びました。製品価格の改定効果や生産性の向上などが利益増加につながっていると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社岡山製紙の2023年11月30日時点の総資産は16,045百万円となっています。前事業年度末に比べ1,054百万円の増加です。
資産の部
流動資産は10,764百万円と前事業年度末より767百万円増加しました。現金及び預金が561百万円増加したほか、受取手形及び売掛金も344百万円増加しています。固定資産も5,281百万円と286百万円増加しており、投資有価証券の増加が主な要因となっています。
負債の部
負債合計は4,536百万円と前事業年度末から80百万円増加しました。流動負債は18百万円減少しましたが、固定負債が98百万円増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は11,508百万円と前事業年度末から974百万円増加しました。利益剰余金が687百万円増加したほか、その他有価証券評価差額金が276百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社岡山製紙のROA(総資産経常利益率)は6.6%、ROE(自己資本利益率)は12.5%と、ともに高水準を維持しています。製品価格の改定や生産性の向上により利益率が改善し、資本効率も良好な状況にあると言えます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが707百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは91百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは53百万円の支出となっています。全体としては561百万円の増加となり、手元流動性は良好な水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社岡山製紙は、株主還元に積極的に取り組んでいます。当期の年間配当金は18円を予定しており、うち中間配当は9円となっています。株主の皆さまの期待に応えられる成果が上がっていることが分かります。
今後の展望
今後の事業環境は、原材料価格の高止まりなどの課題はあるものの、製品価格の改定効果やコスト改善策の実施により、収益の確保が期待できます。また、段ボール製品の需要は中長期的に堅調に推移すると見られ、更なる成長が期待されます。株式会社岡山製紙は、経営基盤の強化と製品競争力の向上に努め、持続的な企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社岡山製紙の2023年第2四半期の決算は、売上高、経常利益ともに大幅な増加となりました。製品価格の改定効果やコスト管理の徹底などにより、収益性が大幅に改善されています。また、経営基盤も一層強化され、株主還元も充実しています。今後も段ボール需要の堅調な推移が見込まれ、さらなる成長が期待できそうです。
株式会社岡山製紙の決算日や配当についてまとめました。
株式会社岡山製紙の決算日は5月31日で、定時株主総会は毎年8月下旬に開催されます。また、年間配当金は18円を予定しており、うち9円の中間配当が2024年2月2日に支払われる予定です。安定した経営基盤のもと、株主還元にも注力している企業といえるでしょう。