株式会社クラウドワークスの2023年10月1日から2024年3月31日の第2四半期決算が発表されました。マッチング事業とSaaSビジネスを中心とした事業拡大が順調に推移し、売上高が前年同期比32.0%増加と大幅な増収となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も25.8%増加しています。
企業情報
企業名: 株式会社クラウドワークス
証券コード: E31019
決算期: 9月期
株式会社クラウドワークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社クラウドワークスは9月期決算を行っており、第2四半期決算は2024年3月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社クラウドワークスは、フリーランス人材のマッチングサービスを中心に展開しています。企業と個人をオンラインでつなぐプラットフォームとして、個人の多様な働き方を支援するとともに、企業の人材確保や業務効率化にも貢献しています。また、ビジネス向けSaaS事業にも注力しており、組織の生産性向上をサポートするツールを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高8,122,123千円(前年同期比32.0%増)、営業利益695,343千円(前年同期比30.2%増)、経常利益761,209千円(前年同期比32.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益477,920千円(前年同期比25.8%増)と、増収増益を達成しています。売上総利益率も45.3%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は最高の13,210,655千円を記録し、経常利益も1,096,574千円と好調な実績を示しています。マッチング事業を中心に、SaaS事業の成長やM&Aによる新規事業の拡大により、売上高と利益が順調に増加しています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の連結貸借対照表では、総資産は11,162,337千円となり、前期末比1,167,316千円の増加となりました。また、純資産は6,534,501千円で、前期末比495,445千円の増加となっています。
資産の部
流動資産が8,999,454千円と前期末から1,095,843千円増加しており、現金及び預金が6,365,575千円、売掛金が1,340,018千円となっています。また、固定資産も2,162,882千円と前期末から71,472千円増加しています。
負債の部
負債合計は4,627,835千円と前期末から671,870千円増加しました。流動負債は4,331,761千円、固定負債は296,074千円となっています。
純資産の部
純資産は6,534,501千円と前期末から495,445千円増加しました。資本金が2,765,535千円、利益剰余金が732,762千円となっています。
ROAとROE
ROAは6.8%、ROEは7.3%となっており、前期と比較してROAは上昇、ROEは横ばいとなっています。事業の成長とともに資産効率が改善され、株主資本利益率も高水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが741,664千円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは75,044千円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは16,338千円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の残高は前期末から630,677千円増加し、6,486,063千円となりました。
配当の支払額
当第2四半期において、株式会社クラウドワークスは配当の支払いは行っていません。内部留保を活用し、事業投資や成長戦略の推進に注力しています。
今後の展望
株式会社クラウドワークスは、中期経営目標「YOSHIDA300」に掲げる「売上高300億円、EBITDA25億円、営業利益成長率10%以上」の実現に向けて、マッチング事業の拡大とSaaS事業の強化を進めていきます。具体的には、認定ワーカー制度によるワーカー単価の向上やアカウントセールス体制の強化、SaaS事業「クラウドログ」の大企業への導入拡大などに注力していく予定です。
編集部のまとめ
株式会社クラウドワークスは、フリーランス人材の拡大とSaaSビジネスの成長により、売上高、利益ともに好調な業績を維持しています。とりわけマッチング事業が好調で、登録ユーザー数632.6万人、登録クライアント数97.4万社と業界トップの地位を確立しています。今後は、生成AIの活用やM&Aを通じた新事業展開にも注目が集まりそうです。株主還元については、現状は実施していませんが、内部留保を活用した戦略的な投資を行っています。
株式会社クラウドワークスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社クラウドワークスは9月期決算を行っており、本レポートは第2四半期決算の内容になります。当期は増収増益を達成し、売上高は過去最高を記録しました。配当については、内部留保を活用した事業投資に注力しており、当期は実施していません。今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。