JIG-SAW株式会社の最新四半期決算報告を分析してみました。同社は北海道札幌に本拠を置くIoT技術・サービス企業で、データコントロール事業を中心に事業を展開しています。2024年1月~3月期の決算では、売上高871,407千円と前年同期比8.7%の増収となりました。経常利益も223,480千円と2.8%の増益となっており、好調な業績推移を示しています。
企業情報
企業名: JIG-SAW株式会社
証券コード: 39140
決算期: 12月期
JIG-SAW株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
JIG-SAW株式会社の決算日は12月31日です。決算発表はその翌年の3月末頃に行われています。
主な事業
JIG-SAW株式会社は、IoTやクラウド、IIoT分野を中心としたデータコントロール事業を展開しています。自社開発のIoTプラットフォーム「NEQTO」やグローバルデータコントロールサービスなどを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。特に、月額課金型のストック型ビジネスを強化しており、安定的な売上と収益を生み出しています。
今期の業績と利益率は?
2024年1月~3月期の決算では、売上高871,407千円、経常利益223,480千円と、前年同期と比べ増収増益となりました。経常利益率は25.6%と高い水準を維持しています。特に、サブスクリプション・リカーリング売上が順調に伸びたことが、収益を押し上げる要因となっています。
売上・利益の推移
JIG-SAW株式会社は、上場以来37期連続で過去最高の月額課金売上を達成するなど、売上高、経常利益ともに堅調に推移しています。2024年1~3月期では、売上高は前年同期比8.7%増、経常利益も同2.8%増と、高い成長ペースを維持しています。コロナ禍の影響を受けることなく、安定的な事業運営を行えている点が特徴的です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産3,777,197千円、純資産2,813,960千円となっています。資産の部では、現金及び預金1,128,602千円、売掛金1,161,035千円などが主な内訳です。負債の部では、買掛金674,979千円などが主な項目となっています。
資産の部
流動資産は2,546,826千円で、主に現金及び預金、売掛金が計上されています。固定資産は1,230,370千円で、敷金及び保証金、投資有価証券が中心です。資産全体としては前期末から284,359千円増加しています。
負債の部
負債合計は963,237千円で、主に買掛金が計上されています。前期末から60,385千円増加しています。
純資産の部
純資産は2,813,960千円と、前期末から223,974千円増加しています。利益剰余金の増加やストック・オプションの行使による自己株式の減少が主な要因です。
ROAとROE
JIG-SAW株式会社のROA(総資産利益率)は5.9%、ROE(自己資本利益率)は6.4%となっています。前期と比べROAは若干低下したものの、高い収益性を維持しています。ROEは前期からも改善しており、自己資本の効率的な運用ができていると言えます。
キャッシュフロー
JIG-SAW株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが良好に推移しています。投資活動では、敷金及び保証金の差入などによりキャッシュ・アウトフローが発生しています。財務活動では、ストック・オプションの行使による収入があった一方で、法人税等の支払いによる支出もあり、全体としてはキャッシュ・アウトフローとなっています。
配当の支払額
JIG-SAW株式会社は現在のところ配当を実施していません。内部留保の充実を優先し、事業拡大に向けた投資に充てる方針です。今後の業績推移と経営判断を踏まえて、配当実施の検討も行われるものと思われます。
今後の展望
JIG-SAW株式会社は、IoTやIIoT分野におけるグローバルでの事業展開を強化する方針です。自社のIoTプラットフォーム「NEQTO」のライセンス提供やOEM供給、さらにはグローバルデータコントロールサービスの海外言語対応の強化などに取り組んでいきます。世界のIoT市場規模が急拡大する中、同社の独自技術を活かし、さらなる成長を目指しています。
編集部のまとめ
JIG-SAW株式会社は、IoTやクラウド、データコントロールなどの分野で着実な業績拡大を続けています。月額課金型の安定収益が増加する一方、サーバ構築などの一時売上も好調に推移しています。今後はグローバル展開の強化にも注力し、更なる成長を目指していく方針です。高い収益性と財務体質を維持しながら、先行投資にも意欲的な同社の動向が注目されます。
JIG-SAW株式会社の決算日や配当についてまとめました。
JIG-SAW株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は翌年3月末頃に行われています。また同社は現在のところ配当を実施していませんが、内部留保の充実を優先しており、今後の業績推移次第で配当実施を検討していくとしています。