PCIホールディングス株式会社の2023年度第1四半期の決算報告書が公開されました。売上高は前年同期比8.6%減の6,071百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比22.6%減の115百万円となりました。このように、売上高と利益は前年同期から減少しましたが、事業ポートフォリオの再編などにより収益性の改善が進んでいると言えます。
企業情報
企業名: PCIホールディングス株式会社
証券コード: E31640
決算期: 9月
PCIホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
PCIホールディングス株式会社の決算日は9月30日です。第1四半期の決算は2023年12月31日が基準日となります。
主な事業
PCIホールディングス株式会社は、エンジニアリング事業、プロダクト/デバイス事業、ICTソリューション事業の3つの事業セグメントを展開しています。自動車関連やIoT、半導体の設計・開発などを手掛けており、幅広い技術を持つ総合ITソリューション企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期の業績は、売上高6,071百万円、営業利益179百万円、経常利益208百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益115百万円となりました。前年同期比では売上高と各利益段階が減少していますが、収益性の改善が進んでいると評価できます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は2022年9月期が28,491百万円、2023年9月期第1四半期が6,071百万円となっています。利益面では、2022年9月期の経常利益が1,211百万円、2023年9月期第1四半期が208百万円となっています。売上高は前年同期比で減少しましたが、収益性は改善傾向にあると言えます。
四半期連結貸借対照表について
PCIホールディングス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は16,360百万円、負債合計は7,463百万円、純資産合計は8,897百万円となっています。
資産の部
流動資産は11,329百万円で、前期末に比べ1,175百万円減少しています。固定資産は5,029百万円で、前期末に比べ90百万円減少しています。資産合計では前期末比1,267百万円の減少となっています。
負債の部
流動負債は6,061百万円で、前期末に比べ936百万円減少しています。固定負債は1,401百万円で、前期末に比べ128百万円減少しています。負債合計では前期末比1,065百万円の減少となっています。
純資産の部
純資産合計は8,897百万円で、前期末に比べ201百万円減少しています。自己資本比率は51.5%となり、前期末の48.7%から改善されています。
ROAとROE
PCIホールディングス株式会社のROA(総資産経常利益率)は1.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は1.3%となっています。前年同期と比べると減少しているものの、これは一時的な影響と考えられ、収益性の改善とともに指標も上昇していくことが期待できます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、詳細な開示がありませんでした。しかし、財務体質の健全性が確保されており、今後の事業展開に必要な資金は確保できると考えられます。
配当の支払額
PCIホールディングス株式会社は、2023年12月20日に1株当たり17円の期末配当を実施しました。株主還元に努めている企業であると評価できます。
今後の展望
PCIホールディングス株式会社は、2023年11月に「PCI-VISION 2026」と題した新しい中期経営計画を発表しました。既存事業の深化と新たな成長分野への展開を目指し、パーパス経営の実践、高収益体質への移行、人的資本経営の高度化、サステナブル経営の深化などに取り組んでいきます。今後の業績と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
PCIホールディングス株式会社は、第1四半期の業績において売上高と利益が前年同期を下回りましたが、収益性の改善が進んでいることがわかりました。また、新中期経営計画「PCI-VISION 2026」の下、持続的な成長と企業価値の向上に向けて取り組んでいきます。安定した財務基盤と、自動車や半導体、IoTなど幅広い事業分野を持つ総合ITソリューション企業としての期待が高まっています。
PCIホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
PCIホールディングス株式会社の決算日は9月30日、第1四半期の基準日は2023年12月31日です。配当については、2023年12月20日に1株当たり17円の期末配当を実施しました。今後も株主還元に努めていく方針のようです。