アイビーシー株式会社の決算報告書をお届けします。2024年3月31日に終了した第2四半期の業績は、前年同期比で13.5%の増収、24.2%の増益となり、順調に推移しています。主力のITシステム監視関連事業が好調で、ネットワークインフラの見直しや最新製品への切り替えが寄与しました。
企業情報
企業名: アイビーシー株式会社
証券コード: 39200
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
アイビーシー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アイビーシー株式会社の決算日は9月30日で、第2四半期(2024年1月1日~3月31日)の決算を2024年5月13日に発表しています。
主な事業
アイビーシー株式会社は、ITシステムの性能監視や情報管理に特化したソフトウェアとサービスを提供しています。自社開発の「System Answer」シリーズを中心に、ITコストの最適化やIT運用管理の効率化に貢献しています。また、ネットワークやセキュリティ対策のコンサルティングも手掛けており、DX(デジタル・トランスフォーメーション)やGX(グリーン・トランスフォーメーション)を支援しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の業績は、売上高が974,273千円(前年同期比13.5%増)と好調に推移しました。営業利益は134,769千円(同31.1%増)、経常利益は144,912千円(同24.2%増)と増益基調にあります。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は11,854千円(同85.1%減)と減益となりました。利益率は営業利益率13.8%、経常利益率14.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は1,900,885千円(2022年9月期)、1,855,387千円(2023年9月期見通し)、974,273千円(2024年9月期第2四半期)と順調に推移しています。利益面でも、経常利益が70,369千円(2022年9月期)、144,912千円(2024年9月期第2四半期)と大きく改善しています。
四半期連結貸借対照表について
アイビーシー株式会社の四半期連結貸借対照表は、資産3,012,428千円、負債1,231,921千円、純資産1,780,506千円となっています。財務体質は自己資本比率59.1%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は2,290,898千円で、現金及び預金が1,613,743千円、売掛金が455,699千円となっています。固定資産は721,530千円で、投資有価証券が248,401千円となっています。
負債の部
流動負債は1,223,866千円で、買掛金が142,957千円、未払法人税等が8,526千円となっています。固定負債は8,055千円と少額です。
純資産の部
純資産合計は1,780,506千円で、利益剰余金は1,108,135千円となっています。自己資本比率は59.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は0.4%、ROE(自己資本利益率)は0.7%となっています。前期からは低下しているものの、ITシステム監視事業の拡大やコスト管理の強化により改善傾向にあります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは162,781千円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローでは79,794千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローでは90,981千円の支出となっています。全体としては7,994千円の減少となりました。
配当の支払額
2024年3月期の配当は1株当たり4円を予定しており、総額22,117千円を見込んでいます。前期より1円増配となっています。
今後の展望
アイビーシー株式会社は、ITシステム監視ツール「System Answer」シリーズの機能強化や新サービス「IBC Careサービス」の提供を通じて、ITコストの最適化や運用管理の効率化に貢献していきます。また、DX、GXの支援にも注力し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
編集部のまとめ
アイビーシー株式会社は、ITインフラの最適化やセキュリティ強化を支援する製品・サービスを提供し、着実に業績を伸ばしています。主力のシステム監視ツールの機能拡充や新サービスの投入、DXやGXの支援など、先進的なソリューションを展開することで、今後も安定的な成長が期待できそうです。
アイビーシー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アイビーシー株式会社の決算日は9月30日で、第2四半期決算は2024年5月13日に発表されています。また、2024年3月期の配当は1株当たり4円を予定しており、前期より1円増配となる見込みです。安定的な業績と株主還元が期待できる企業といえるでしょう。
