株式会社ネオジャパンの2024年2月期第1四半期決算報告書を分析しました。売上高は1,687,611千円と前年同期比2.6%増と堅調な推移となりました。利益面では営業利益436,395千円、経常利益468,952千円、四半期純利益315,610千円とそれぞれ前年同期を上回る好業績を上げています。
企業情報
企業名: 株式会社ネオジャパン
証券コード: E31902
決算期: 2年1月期
株式会社ネオジャパンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ネオジャパンの決算期は2月1日から翌年1月31日までの年次決算となっています。第1四半期決算は2024年4月30日が基準日となります。
主な事業
株式会社ネオジャパンは、主に企業向けのクラウドサービス「desknet’s NEO」やグループウェア「AppSuite」、ビジネスチャット「ChatLuck」等のソフトウェア事業を展開しています。自社製品の開発やクラウドサービスの提供、技術開発の受託等を手掛けています。また、子会社のシステム開発サービス事業や海外事業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高1,687,611千円、営業利益436,395千円、経常利益468,952千円、四半期純利益315,610千円と前年同期を上回る好調な結果となりました。営業利益率は25.9%、経常利益率は27.8%、純利益率は18.7%と高水準の利益率を維持しています。
売上・利益の推移
過去1年間の売上・利益の推移をみると、売上高は6,615,676千円と堅調に推移しています。利益面では営業利益956,350千円、経常利益986,178千円、当期純利益956,350千円と高水準を維持しており、株主還元にも力を入れるなど安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は7,660,013千円となっています。前期末比では大きな変動はありませんが、自己株式の取得などにより現金及び預金が減少し、一方で投資有価証券が増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金4,065,731千円、売掛金及び契約資産722,731千円、投資有価証券1,580,872千円等となっています。流動性の高い資産が厚く、安定した財務基盤を維持しています。
負債の部
負債の部では、買掛金144,033千円、契約負債1,136,129千円等となっています。有利子負債はなく、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金297,161千円、利益剰余金5,680,634千円、自己株式△1,028,632千円等となっています。自己資本比率は70.2%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは12.5%、ROEは14.7%となっており、前年同期と比較してそれぞれ0.9ポイント、0.7ポイントの上昇となっています。これは、高水準の売上高成長と収益性の向上により、資産効率と自己資本効率が改善したことが主因です。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが443,184千円のプラスとなる一方で、自己株式の取得951,150千円やそれに伴う配当金の支払341,072千円などにより、1,143,387千円のマイナスとなりました。手元の現金及び預金は大幅に減少しましたが、依然として手元流動性は十分確保されています。
配当の支払額
当社は株主還元に積極的で、1株当たり年間配当金は23.0円と前年同期比3.0円増加しています。この結果、配当総額は341,072千円となりました。株主重視の経営姿勢がうかがえます。
今後の展望
今後のさらなる成長に向けて、主力製品の機能強化やモバイル対応の強化、海外市場への拡販など、積極的な投資を行っていく方針です。特に急成長が期待できるASEAN地域での事業展開に注力し、業績拡大を図っていきます。また、M&Aなどによる新たな収益源の開拓にも取り組んでまいります。
編集部のまとめ
株式会社ネオジャパンは、自社製品の高い競争力と堅実な経営によって、安定した業績と収益性の高さを誇っています。当第1四半期も前年同期を上回る好業績を上げており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後もクラウド事業や海外展開を軸に、中長期的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社ネオジャパンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ネオジャパンの決算期は2月1日から翌年1月31日までの年次決算で、第1四半期決算は4月30日が基準日となっています。また、1株当たりの年間配当金は23.0円と、株主還元にも積極的に取り組んでいます。