株式会社はてなの決算報告書には、コロナ禍からの景気回復や広告費の増加など、ポジティブな材料が盛りだくさんです。売上高は前年同期比3.4%増加と堅調に推移しており、経常利益も66.2%減と前年比で減少しましたが、引き続きプラスを維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社はてな
証券コード: E32141
決算期: 2023年7月31日
株式会社はてなの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社はてなの決算日は7月31日で、第2四半期決算は2024年1月31日に行われています。決算報告書の提出期限は3月15日となっています。
主な事業
株式会社はてなは、UGCサービス事業を中心に展開しています。主力サービスの「はてなブログ」では、ユーザーがコンテンツを発信・拡散するサービスを提供しています。また、「はてなブログMedia」などのコンテンツマーケティングサービスや、「Mackerel」などのテクノロジーソリューションサービスも展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は1,622,687千円と前年同期比3.4%増と堅調に推移しました。一方で、営業利益は17,304千円と前年同期比82.5%減となりました。経常利益率は2.0%と厳しい状況となっています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高は、2022年3月期が3,150,290千円、2023年3月期が1,568,939千円、2024年3月期(第2四半期累計)が1,622,687千円と推移しています。経常利益も、2022年3月期が182,042千円、2023年3月期が94,127千円、2024年3月期(第2四半期累計)が31,859千円と推移しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社はてなの総資産は3,069,817千円となっています。このうち、流動資産は2,442,486千円、固定資産は627,330千円です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,157,337千円、売掛金及び契約資産が745,776千円となっています。また、前払費用が500,727千円と大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が250,000千円となっています。その他の主な負債は、買掛金が32,464千円、未払金が29,867千円、契約負債が104,602千円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が248,836千円、利益剰余金が2,164,123千円となっています。自己資本比率は81.8%と高い水準を保っています。
ROAとROE
株式会社はてなのROA(総資産経常利益率)は1.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.8%となっています。前年同期と比べて大きく減少しており、収益性の低下が見られます。今後の収益力の向上が課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは507,796千円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは42,080千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは250,086千円の収入となっています。これにより、現金及び現金同等物の残高は前期末比292,292千円減少し、1,098,317千円となっています。
配当の支払額
株式会社はてなは、第2四半期累計期間における配当の支払いはありませんでした。株主還元については、今後の経営状況を見据えながら検討していくことが課題といえるでしょう。
今後の展望
株式会社はてなは、UGCサービス事業を中心に、コンテンツマーケティングサービスやテクノロジーソリューションサービスの事業展開を強化していく方針です。特に、「はてなブログ」やSaaSサービスの「Mackerel」などの収益基盤強化に注力し、売上と利益の両面での成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社はてなの第2四半期決算は、売上高は前年同期比3.4%増と堅調に推移しました。一方で、利益面では厳しい結果となっています。今後の課題は、収益力の向上と株主還元の検討です。UGCサービスやSaaSなど、強みの事業領域での成長が期待されます。
株式会社はてなの決算日や配当についてまとめました。
株式会社はてなの決算日は7月31日で、第2四半期決算は2024年1月31日に行われています。決算報告書の提出期限は3月15日となっています。また、第2四半期累計期間における配当の支払いはありませんでした。今後の株主還元については注目が集まります。