株式会社カナミックネットワークが2023年10月1日から12月31日の第1四半期の決算を発表しました。同社は、長年にわたり医療・介護の業界向けのクラウドサービスを提供してきた注目の企業です。今回の決算は大変好調で、売上高は前年同期比394,575千円増の1,192,515千円、営業利益は前年同期比73,318千円増の307,773千円と大幅な増加となりました。この決算内容を詳しくご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社カナミックネットワーク
証券コード: 39390
決算期: 2023年9月30日
株式会社カナミックネットワークの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社カナミックネットワークの決算期は9月30日です。決算発表は、第1四半期の場合は2023年2月14日に行われています。
主な事業
株式会社カナミックネットワークは、医療・介護の各事業者向けに、統合的なクラウドサービスを提供しています。主要なサービスには、医療・介護現場の業務効率化に寄与する「カナミッククラウドサービス」や、多職種連携を促進する「医療・介護クラウドプラットフォーム事業」、健康寿命の延伸に資するサービスを展開する「健康寿命延伸事業」などがあります。急速に進む高齢化社会において、同社の製品・サービスは大きな注目を集めています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は非常に好調で、売上高1,192,515千円、営業利益307,773千円、親会社株主に帰属する四半期純利益207,989千円となりました。特に「医療・介護クラウドプラットフォーム事業」が好調で、売上高は前年同期比23.7%増、セグメント利益は30.3%増と大幅な伸びを示しています。また、「健康寿命延伸事業」も売上高が55.2%増と好調でした。全体として、大変良好な利益率を維持できています。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益は、直近5期でいずれも順調に増加してきました。売上高は3,746,460千円、経常利益は1,107,012千円と大きな規模を誇っています。また、親会社株主に帰属する当期純利益も763,100千円とプラスを維持し続けています。ここ数年の業績推移を見ると、着実な成長を遂げていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が5,257,521千円、負債合計が2,133,990千円、純資産が3,123,531千円となっています。前期末との比較では、現金及び預金が減少したものの、有形固定資産が増加するなど、全体的には健全な財務状況が維持できています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,410,618千円と大きな割合を占めています。また、有形固定資産も1,081,881千円と増加しており、事業拡大に向けた設備投資が進められています。
負債の部
負債の部では、借入金が1,070,241千円となっています。一方で、契約負債が275,682千円と大幅に減少しており、利益の計上に伴う未払法人税等の減少も見られます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,194,669千円と堅調に積み上げられています。また、自己資本比率も59.4%と高水準を維持しており、財務的な健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は19.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は23.1%となっています。いずれの指標も高水準にあり、資産や自己資本を効率的に活用して高い収益性を実現できていることがわかります。
ROAは前期比で1.1ポイント上昇し、ROEは前期比で0.3ポイント上昇しており、収益性がさらに改善されています。
キャッシュフロー
第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは165,826千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは△89,686千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは△538,047千円のマイナスとなっています。
全体として、現金及び現金同等物は461,907千円減少しましたが、依然として大きな手元流動性を確保しています。
配当の支払額
株式会社カナミックネットワークは、2023年12月22日に1株当たり5.50円の期末配当を実施しました。これにより、年間配当金は1株当たり5.50円となっています。これまで安定した配当を続けてきており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
株式会社カナミックネットワークは、高齢化社会を見据え、医療・介護分野の DXを推進するリーディングカンパニーとしての地位を確立しつつあります。今後も「医療・介護クラウドプラットフォーム事業」や「健康寿命延伸事業」を中心に、事業拡大を加速していくことが期待されます。また、最近子会社化した「株式会社Ruby開発」とのシナジー効果も注目されます。同社の業績は引き続き好調に推移するものと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社カナミックネットワークの決算は大変好調で、売上高、営業利益、純利益のいずれも大幅な増加を示しています。医療・介護分野のDXを牽引する同社の成長性は高く評価できます。ROAやROEといった収益性指標も良好で、財務基盤も健全に推移しています。今後も、同社の事業拡大と業績向上に大いに期待がかかっています。
株式会社カナミックネットワークの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カナミックネットワークの決算日は9月30日です。同社は、毎年12月に期末配当を実施しており、今期は1株当たり5.50円の配当を行いました。好調な業績を反映して、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。