株式会社トーモクの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。業績は堅調に推移し、売上高、利益とも前年同期を上回る結果となりました。企業としての着実な成長が感じられる決算内容です。続いては、トーモクの企業情報と決算の詳細をお伝えします。
企業情報
企業名: 株式会社トーモク
証券コード: E00669
決算期: 3月31日
株式会社トーモクの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トーモクの決算日は3月31日です。第3四半期は10月1日から12月31日までの期間となります。
主な事業
株式会社トーモクは、段ボール、住宅、運輸倉庫の3つの事業を展開しています。段ボール事業は同社の主力事業で、食品関連や工業製品の包装用の段ボールを製造・販売しています。住宅事業では、㈱スウェーデンハウスやその他の子会社を通じて、木造注文住宅の設計・施工を行っています。運輸倉庫事業は、主に飲料メーカーなどへの物流サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が156,477百万円、営業利益が5,683百万円となりました。前年同期と比較すると売上高は1.9%減少しましたが、営業利益は6.1%増加しています。営業利益率は3.6%と堅調な収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は212,817百万円から156,477百万円まで変動がありますが、利益面では経常利益が4,920百万円から5,940百万円と着実に増加しています。利益率の向上により、収益性が高まっていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は207,082百万円となり、前期末比11,704百万円増加しました。負債は122,539百万円で前期末比7,867百万円の増加、純資産は84,543百万円と前期末比3,836百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は92,753百万円で前期末比9,125百万円の増加、固定資産は114,329百万円と前期末比2,579百万円の増加となりました。現金及び預金の減少がある一方で、売掛金や棚卸資産などが増加しています。
負債の部
流動負債は68,887百万円と前期末比1,246百万円増加し、固定負債は53,651百万円と前期末比6,620百万円増加しました。借入金が増加したことが主な要因です。
純資産の部
株主資本は78,254百万円と前期末比2,625百万円増加し、その他の包括利益累計額は5,724百万円と前期末比1,156百万円増加しました。利益剰余金の積み上げなどにより、自己資本比率は40.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期3.8%から当期4.0%に上昇、ROEも前期5.5%から4.6%と若干の低下がみられますが、いずれも安定した水準にあります。利益率の向上と自己資本の増加により、収益性と資本効率性が維持・改善されています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは7,748百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは6,688百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,261百万円の支出となりました。全体としては現金及び現金同等物が2,798百万円減少しています。
配当の支払額
当期の配当は、中間配当が1株35円、期末配当は未定となっています。前期の年間配当金は60円でしたので、今期も同水準の配当を維持する見通しです。株主還元に対する姿勢が強く評価できます。
今後の展望
今後の事業環境は、経済の不確実性や原材料価格の高騰など、依然として厳しい状況が続くと予想されます。しかし、各事業分野での競争力強化とコスト管理の徹底により、収益の確保を目指していきます。また、ESG経営を推進し、持続可能な成長を実現していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社トーモクの2023年12月期第3四半期決算は、全体として堅調な業績となりました。売上高は前年同期を下回りましたが、利益面では増益を確保しています。収益性の向上とキャッシュ・フローの健全性が評価できる決算内容です。今後も事業基盤の強化と経営効率の改善に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社トーモクの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トーモクの決算日は3月31日で、第3四半期は10月1日から12月31日までの期間となります。また、当期の配当は中間配当が1株35円と、前期と同水準の配当を維持する見通しです。株主還元に対する同社の姿勢が評価できます。