昭和パックス株式会社は2023年12月31日に2023年度第3四半期の決算を発表しました。主に包装資材の製造・販売を行う同社は、国内生産動向の影響を受けやすい業界ながら、創意工夫によって堅実な業績を残しています。
企業情報
企業名: 昭和パックス株式会社
証券コード: E00686
決算期: 2023年3月31日
昭和パックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
昭和パックス株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日に発表されています。
主な事業
昭和パックス株式会社は主に重包装袋、フィルム製品、コンテナーの製造・販売を行っています。産業用包装資材を中心に事業を展開しており、国内外の生産動向の影響を受けやすい業界に属しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は16,254百万円と前年同期比4.1%の減収となりました。一方で、営業利益は671百万円、経常利益は889百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は686百万円となっており、利益率は比較的良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
昭和パックス株式会社の売上高は過去3年間ほぼ横ばいで推移しており、16,000~17,000百万円台を維持しています。一方で、利益面では2022年度第3四半期より減益傾向にあり、需要の回復遅れや原材料価格高騰の影響が見られます。
四半期連結貸借対照表について
昭和パックス株式会社の当第3四半期連結会計期間末の総資産は31,964百万円と前連結会計年度末に比べ1,613百万円増加しました。負債合計は9,308百万円と214百万円の増加、純資産は22,656百万円と1,399百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、主に現金及び預金、電子記録債権、棚卸資産、投資有価証券が増加しています。一方で貸倒引当金が増加しており、取引先の支払遅延など一部の懸念材料も見られます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、繰延税金負債が増加しています。一方で、電子記録債務、営業外電子記録債務が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金、その他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定が増加しています。自己資本比率は68.6%と高水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
ROAとROE
昭和パックス株式会社のROA(総資産利益率)は2.8%、ROE(自己資本利益率)は4.0%となっています。ROAは横ばい傾向にありますが、ROEは前年同期から低下しています。これは利益の減少と自己資本の増加が要因と考えられます。
キャッシュフロー
昭和パックス株式会社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが963百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△189百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△562百万円のマイナスとなっています。全体としては堅調なキャッシュ・フローが維持できています。
配当の支払額
昭和パックス株式会社は2023年6月に1株当たり20円の期末配当を、2023年12月に1株当たり20円の中間配当を実施しています。株主還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
昭和パックス株式会社は、主力の重包装袋事業やフィルム製品事業において、需要の回復遅れや原材料価格高騰の影響がありますが、徹底したコストコントロールや新製品開発などに取り組んでいます。今後も財務基盤の強さを活かし、着実な事業展開を期待できそうです。
編集部のまとめ
昭和パックス株式会社は、国内外の生産動向に影響を受ける業界にあって、安定した財務基盤と着実な業績を維持しています。現在は需要の回復遅れや原材料価格高騰の影響がありますが、同社は創意工夫を重ね、強靭な事業基盤を築いています。今後も株主還元に積極的に取り組むとともに、新たな成長につなげていくことが期待されます。
昭和パックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
昭和パックス株式会社の決算日は3月31日です。2023年度の配当は、期末配当が1株当たり20円、中間配当が1株当たり20円となっています。株主還元にも積極的に取り組む同社の安定した経営基盤が評価されています。