株式会社イムラの決算報告には注目の内容がたくさん詰まっています。売上高51億87百万円と前年同期比6.0%減となりましたが、経常利益3億59百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2億50百万円と、堅調な業績を維持しています。特に、「パッケージソリューション事業」では売上・利益ともに好調な結果となっています。今後は新サービスの拡大に向けた取り組みに注目が集まると期待されますね。
企業情報
企業名: 株式会社イムラ
証券コード: E00688
決算期: 1月期
株式会社イムラの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イムラの決算日は1月31日です。決算期は1月期で、毎年2月に決算発表を行っています。
主な事業
株式会社イムラは、パッケージソリューション事業とメーリング&デジタルソリューション事業を展開しています。パッケージソリューション事業では、ダイレクトメール用の封筒やデザイン、印刷加工などのサービスを提供しています。また、メーリング&デジタルソリューション事業では、オンラインを活用したさまざまなサービスを手がけています。これらの事業を通じて、社会に必要とされる製品・サービスを提供し続けています。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高51億87百万円、経常利益3億59百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2億50百万円と、前年同期比で減収となりましたが、利益面では概ね堅調に推移しています。特に「パッケージソリューション事業」の営業利益率は8.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社イムラの最近3年間の売上高は、2024年1月期20,869百万円、2023年1月期20,869百万円、2022年1月期18,394百万円と推移しています。一方、経常利益は、2024年1月期1,413百万円、2023年1月期1,298百万円、2022年1月期1,060百万円と前年同期比で増加基調にあります。インターネットの普及などによる紙需要の減少が影響していますが、デジタル分野の新サービスの収益化などによりバランスの取れた経営を実現しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社イムラの2024年4月30日時点の総資産は209億1百万円と前期末から3億45百万円増加しています。現金及び預金が増加した一方で、電子記録債権が減少したことが主な要因です。負債は47億51百万円で、前期末から4億18百万円増加しました。これは主に、賞与引当金や支払手形及び買掛金が増加したことによるものです。また、純資産は161億49百万円と前期末から72百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が32億28百万円と前期末から84百万円増加しています。一方で、電子記録債権が5億86百万円と前期末から3億13百万円減少しています。また、有形固定資産の建設仮勘定が1億58百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が10億20百万円と前期末から1億53百万円増加したほか、賞与引当金が7億59百万円と前期末から2億49百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が128億59百万円と前期末から1億1百万円減少しています。一方で、その他有価証券評価差額金が4億50百万円と前期末から58百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社イムラのROA(総資産経常利益率)は6.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.2%となっています。ROAは前年同期比で1.5ポイント低下したものの、依然として高い水準を維持しています。一方、ROEは前年同期比で0.9ポイント低下しているものの、引き続き健全な状況にあると言えるでしょう。今後はデジタル分野の収益性改善に期待が寄せられます。
キャッシュフロー
株式会社イムラの当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが3億14百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2億24百万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは3億51百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は32億28百万円となり、前期末から84百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社イムラは、2024年4月26日に1株当たり35円の期末配当を実施しました。前期の年間配当金は70円で、今期は35円の中間配当と35円の期末配当の合計で年間配当金は70円を予定しています。配当性向は約74%となっています。株主還元に積極的に取り組んでいることが分かります。
今後の展望
株式会社イムラは「IMURA VISION 2030 StageⅡ」を掲げ、「変革とイノベーション(革新)」を通じて、全てのステークホルダーに最高の付加価値を提供していくことを目指しています。特に、デジタル分野の新サービスの収益化に注力しており、ダイレクトメール市場の縮小に対応しつつ、新たな成長分野の開拓を図っています。今後も、お客様のニーズに合わせた製品・サービスの提供を通じて、着実な業績の向上と企業価値の向上に繋げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社イムラの決算では、紙媒体の需要減少の影響がありながらも、利益面では堅調な業績を維持できていることが分かりました。特に「パッケージソリューション事業」の高い収益性が注目されます。一方で、「メーリング&デジタルソリューション事業」の収益力向上が課題となっています。今後はデジタル分野の新サービスの展開により、持続的な成長を目指していくと考えられます。株主還元面でも安定的な配当政策が続いており、投資家にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社イムラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イムラの決算日は1月31日で、決算期は1月期です。配当は年間70円を予定しており、2024年4月26日に1株当たり35円の期末配当を実施しました。株主還元に積極的に取り組んでいることがわかります。今後も安定した収益基盤を維持しながら、新たな成長分野の開拓にも期待が高まっています。