この度、システム開発事業を手掛ける株式会社キャピタル・アセット・プランニング(証券コード: 39650)の2023年12月31日で終了した第1四半期連結決算報告をご紹介いたします。
企業情報
企業名: 株式会社キャピタル・アセット・プランニング
証券コード: 39650
決算期: 2024年9月期
株式会社キャピタル・アセット・プランニングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キャピタル・アセット・プランニングの決算期は2024年9月期です。第1四半期の決算期間は2023年10月1日~2023年12月31日となっております。
主な事業
株式会社キャピタル・アセット・プランニングは、主に金融機関向けのシステム開発事業を手掛けている企業です。生命保険会社や銀行・証券会社向けに様々なフィンテック関連のシステム開発を提供しています。特に、政府の新NISA制度への対応に注力しており、銀行や証券会社の新規顧客獲得に向けた取り組みを強化しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,946,093千円と前年同期比で18.5%の増加となりました。利益面では、営業利益が10,912千円と黒字化し、経常利益も7,566千円と前年同期の経常損失から大幅に改善されています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、例年3月(第2四半期)と9月(第4四半期)に偏重する傾向がありますが、当第1四半期も過去最高となる1,946,093千円を記録しました。利益面では、人的資本への投資を継続しながらも売上高の伸びが大きかったことで、営業利益、経常利益ともに黒字化を果たしています。
四半期連結貸借対照表について
同社の当第1四半期連結会計期間末の総資産は5,250,450千円となり、前連結会計年度末から295,497千円減少しました。負債合計は2,159,524千円と前連結会計年度末から237,132千円減少しています。一方で、純資産合計は3,090,926千円と、前連結会計年度末から58,364千円減少しました。
資産の部
当第1四半期連結会計期間末の流動資産は3,371,859千円と前連結会計年度末から185,366千円減少しました。これは主に現金及び預金が508,120千円減少した一方で、売掛金及び契約資産が255,059千円、仕掛品が64,101千円増加したことによります。固定資産は1,878,591千円と110,130千円減少しています。
負債の部
当第1四半期連結会計期間末の流動負債は1,659,167千円と前連結会計年度末から219,300千円減少しました。これは主に未払消費税等が115,823千円、未払法人税等が90,355千円減少したことなどによるものです。固定負債は500,357千円と17,832千円減少しています。
純資産の部
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は3,090,926千円と前連結会計年度末から58,364千円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失314千円の計上、剰余金の配当42,940千円、その他有価証券評価差額金の減少15,094千円などによるものです。
ROAとROE
当第1四半期連結会計期間末のROA(総資産経常利益率)は0.14%、ROE(自己資本利益率)は0.24%となっています。前年同期の赤字から改善傾向にありますが、依然として低水準にあるため、今後の一層の収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは165,009千円のマイナスとなりました。これは主に売上債権の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは37,014千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは306,135千円のマイナスとなっています。全体として現金及び預金が508,120千円減少した厳しい状況です。
配当の支払額
当社は、2023年12月22日開催の定時株主総会において、1株当たり7.5円の期末配当を決議し、2023年12月25日に42,940千円の配当を実施しています。配当性向はー%となっています。
今後の展望
今後の国内金融市場では、新NISA制度の発足を前に銀行や証券会社の顧客獲得競争が一層激しさを増すと見込まれています。キャピタル・アセット・プランニングは、その中で生成AIを活用したパーソナライズされた提案アプリ「W2C」の展開により、金融機関の新規顧客獲得を支援していく方針です。また、海外市場でのウェルスマネジメント分野への進出も検討するなど、持続的な成長と収益力の向上に取り組んでまいります。
編集部のまとめ
キャピタル・アセット・プランニングの2023年12月期第1四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回り、特に営業利益、経常利益が黒字化を果たした点が注目されます。新NISA制度への対応を強化しつつ、金融のデジタル化に向けた取り組みも進めており、今後の業績拡大が期待できます。ただし、営業キャッシュ・フローが赤字に陥るなど、財務面での課題も見られることから、継続的な収益力の向上が重要です。
株式会社キャピタル・アセット・プランニングの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キャピタル・アセット・プランニングの決算期は2024年9月期です。第1四半期の決算期間は2023年10月1日~2023年12月31日となっています。配当については、2023年12月22日開催の定時株主総会において、1株当たり7.5円の期末配当が決議され、2023年12月25日に42,940千円の配当を実施しています。