株式会社エルテスが発表した決算報告書を分析したところ、同社の事業が順調に推移していることが分かりました。売上高は前年同期比47.1%増の4,751,318千円と大幅な伸びとなり、経常利益は91.8%増の68,477千円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社エルテス
証券コード: E32750
決算期: 2月期
株式会社エルテスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エルテスの決算日は2月末日です。従いまして、決算の時期は3月上旬となります。
主な事業
株式会社エルテスは、デジタルリスク事業、AIセキュリティ事業、DX推進事業の3つの事業を展開しています。デジタルリスク事業ではSNSリスク対策やインターナルリスク対策、AIセキュリティ事業ではAIを活用した警備サービスの提供、DX推進事業では自治体のデジタル化支援やエンジニア人材の派遣などに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期連結累計期間の業績は売上高4,751,318千円、営業利益102,303千円、経常利益68,477千円、親会社株主に帰属する四半期純利益9,811千円と大幅な増収増益となりました。利益率についても、営業利益率2.2%、経常利益率1.4%と改善が見られます。
売上・利益の推移
同社の売上高は前年同期比47.1%増と大きく伸びています。利益面でも、経常利益が91.8%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期の損失から9,811千円の黒字と大幅に改善しました。これは、デジタルリスク事業やAIセキュリティ事業の好調な業績に加え、DX推進事業の大幅な売上増加が寄与したものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は6,672,600千円と前期末比672,198千円増加しています。一方、負債合計は4,320,183千円と654,796千円増加しました。純資産合計は2,352,417千円と17,401千円増加しています。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が303,982千円増加したほか、ソフトウェアが115,864千円、のれんが117,487千円増加しています。これらは、事業の拡大に伴う増加と見られます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が378,600千円増加したほか、1年内返済予定の長期借入金が153,389千円、長期借入金が111,915千円増加しています。これらは、M&Aなどの資金調達によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6,000千円増加、資本剰余金が15,900千円増加しています。一方で、その他有価証券評価差額金が23,838千円減少しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は1.0%、ROE(自己資本利益率)は2.9%となっています。前年同期と比べて大幅に改善しており、経営効率が向上していることがうかがえます。今後さらなる事業の成長と収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、債務の増加や設備投資、M&Aなどの資金需要が高まっていることが推察されます。今後の事業展開に向けてキャッシュポジションの確保が重要となってきています。
配当の支払額
同社は当第3四半期連結累計期間において配当を実施していません。今後の業績動向や財務体質の強化を見極めながら、株主還元の検討が期待されます。
今後の展望
同社は「デジタルリスク」「AIセキュリティ」「DX推進」の3つの事業領域で大きな成長が期待されます。特にデジタルリスク対策やAI活用警備サービスなど、社会的ニーズの高い分野に注力しており、今後の一層の事業拡大が見込まれます。また、M&Aによる事業ポートフォリオの強化にも取り組んでおり、企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エルテスは新型コロナの影響を乗り越え、売上高、利益ともに大幅な増加を果たしました。特に、デジタルリスク対策やAIセキュリティ、DX支援など、社会的ニーズの高い事業領域で強みを発揮している点が好業績につながっています。今後も事業ポートフォリオの強化を続け、さらなる成長が期待できそうです。
株式会社エルテスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エルテスの決算日は2月末日で、決算の時期は3月上旬となります。当第3四半期連結決算では増収増益を達成しました。一方、配当については、当期は実施していません。今後の業績に合わせた柔軟な株主還元策の検討が期待されます。