株式会社シャノン(39760)の2024年4月期第2四半期決算が発表されましたね。売上高は1,481,382千円と前年同期比で2.2%増加しており、また経常損失は93,313千円と前年同期比で大幅に改善されています。成長戦略の一つであるサブスクリプション事業が好調に推移したことが業績改善に貢献しているようです。今後も既存事業の強化と新規事業への挑戦により、更なる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社シャノン
証券コード: 39760
決算期: 10月
株式会社シャノンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シャノンの決算日は10月31日です。年4回の四半期決算を行い、第2四半期の決算発表は2024年6月14日に行われました。
主な事業
株式会社シャノンは、マーケティングオートメーションツール「SHANON MARKETING PLATFORM」の開発・提供を中心とするサブスクリプション事業、リアルイベントやバーチャルイベントのシステム構築支援を行うイベントクラウド事業、メタバース事業などを展開しています。特にサブスクリプション事業が同社の収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
今期の第2四半期の業績は好調で、売上高は1,481,382千円と前年同期比2.2%増加しました。また経常損失は93,313千円と大幅に改善されています。利益率については、販管費の効率化などにより、収益性が向上してきていることがうかがえます。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高は、2022年10月期が2,934,302千円、2023年10月期は2,934,302千円と微増で推移しています。一方で、経常損失は2022年10月期が273,348千円、2023年10月期は273,348千円と大幅な赤字が続いていましたが、今期第2四半期では93,313千円と改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社シャノンの2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は2,263,752千円となっています。負債合計は2,308,316千円と資産を上回る状況となっており、財務体質の改善が課題となっているようです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が823,234千円と前期末に比べ大幅に増加しています。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が329,595千円と減少しています。固定資産では、のれんが減少していますが、ソフトウエアやソフトウエア仮勘定が増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が943,968千円と前期末より減少しています。一方で、固定負債が1,364,348千円と大幅に増加しています。これは、転換社債型新株予約権付社債の発行によるものです。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計が-44,563千円と大幅なマイナスとなっています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによる利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)については、第2四半期時点では-4.1%と低い水準となっています。ただし、前年同期の-6.8%と比べると改善傾向にあります。今後の経営の効率化とキャッシュ・フローの改善により、ROA/ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは72,306千円の収入となりましたが、投資活動によるキャッシュ・フローは72,879千円の支出となっています。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは421,551千円の収入となり、全体としては資金が大幅に増加しています。
配当の支払額
株式会社シャノンは現在配当を行っていません。今後の業績改善と財務体質の強化に注力し、安定的な収益基盤の確立を目指す方針のようです。
今後の展望
株式会社シャノンは、中期経営計画に掲げた”収益性の向上”と”持続可能な事業基盤の構築”に向けて取り組んでいます。サブスクリプション事業の強化や新規事業への挑戦などを通じて、更なる成長が期待されます。また、財務体質の改善にも注力し、株主還元の実現にも期待が寄せられています。
編集部のまとめ
株式会社シャノンの2024年4月期第2四半期決算は、売上高、収益性ともに着実な改善が見られました。サブスクリプション事業の好調な推移や経費削減の効果が出てきていることが分かります。今後も新規事業の拡大と経営効率化に取り組み、企業価値の向上に期待が高まっています。
株式会社シャノンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シャノンの決算日は10月31日で、年4回の四半期決算を行っています。また、現在のところ配当は行っていません。収益性の改善と財務体質の強化に注力し、将来的には株主還元の実現を目指しているようです。