フュージョン株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。旅行や外出の機会が増えた影響で、売上高が大きく伸びています。増収となった同社ですが、人員採用関連費用の増加により、減益となりました。今後は顧客データ分析やデジタルマーケティング支援の分野で伸長が期待されています。
企業情報
企業名: フュージョン株式会社
証券コード: 39770
決算期: 毎年2月末日
フュージョン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フュージョン株式会社の決算期は毎年2月末日です。第1四半期は3月1日から5月31日までの期間で、決算発表は通常7月上旬に行われます。
主な事業
フュージョン株式会社は、顧客企業のマーケティング活動を総合的に支援する会社です。CRMコンサルティング、データ分析、クリエイティブ制作、システム開発など、マーケティングに関わるあらゆる業務をワンストップで提供しています。特に、顧客の行動データを活用したきめ細かな顧客ターゲティングが強みです。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は4億2,714万円と、前年同期比で9.0%増加しました。一方で、人材採用関連費用の増加により、営業利益は2.1%減少の2,329万円となりました。経常利益は2,056万円、四半期純利益は1,999万円と、前年同期からそれぞれ13.2%、10.8%減少しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2024年2月期に37億8,643万円と過去最高を記録しました。その後も着実に増加し続けており、第1四半期は4億2,714万円とさらに伸長しています。一方で、利益面では、人件費増加などの影響で減益傾向が続いています。
四半期連結貸借対照表について
フュージョン株式会社は単体決算を行っているため、四半期連結貸借対照表は作成していません。したがって、以下の分析は単体ベースの数値となります。
資産の部
2024年5月31日時点の総資産は5億9,346万円で、前事業年度末から2,238万円減少しました。主な変動要因は、現金及び預金が3,544万円減少した一方で、売掛金が1,244万円増加したことなどです。
負債の部
負債合計は1億9,482万円と、前事業年度末から2,223万円減少しました。これは主に、長期借入金が752万円、その他が1,796万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は3億9,863万円で、前事業年度末から1,999万円増加しました。これは利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
フュージョン株式会社のROA(総資産経常利益率)は、過去3年間で4.3%~7.2%の水準で推移しています。また、ROE(自己資本利益率)は8.3%~13.0%となっています。事業の成長に伴い、両指標ともに改善傾向にあります。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが3,176万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローは1,559万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは7,062万円のマイナスとなりました。全体としては3,544万円の減少となっています。
配当の支払額
フュージョン株式会社は現在、配当を行っておりません。今後の業績動向を見極めながら、株主還元策について検討していく予定です。
今後の展望
足元の業績は増収ながら減益となりましたが、顧客行動データを活用したマーケティングサービスへの需要は引き続き高まっています。今後は、人材採用の強化や新サービスの開発など、持続的な成長に向けた投資を積極的に行っていく予定です。
編集部のまとめ
フュージョン株式会社は、顧客企業のマーケティング活動を幅広くサポートする企業です。2024年第1四半期は増収となりましたが、人件費の増加などから減益となりました。今後は、データ分析やデジタルマーケティングなどの強みを生かし、持続的な成長を目指していくと見られます。
フュージョン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フュージョン株式会社の決算期は毎年2月末日で、第1四半期の決算発表は通常7月上旬に行われます。配当については、現在は行っていませんが、今後の業績動向を見ながら検討していく予定です。