株式会社ビーグリーの2024年第1四半期決算報告についてご紹介します。電子書籍・電子コミックの市場が拡大傾向にある中、コミック配信サービス「まんが王国」の強化と、デジタルコンテンツの販売促進に注力した結果、売上高は前年同期比0.6%増の4,701,950千円、営業利益は10.1%増の407,195千円となりました。キーパフォーマンスを高めつつ、着実に業績を伸ばしている様子が見られました。
企業情報
企業名: 株式会社ビーグリー
証券コード: E32992
決算期: 12月期
株式会社ビーグリーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ビーグリーの決算日は12月31日で、2024年5月15日に2024年第1四半期の決算報告書を提出しました。毎年3月と5月に本決算と四半期決算を発表しており、2024年通期の業績についても、来年5月にご報告できる予定です。
主な事業
株式会社ビーグリーは、電子書籍・電子コミックの配信プラットフォームの運営と、デジタルコンテンツの制作・販売を主な事業としています。コミック配信サービス「まんが王国」の運営や、デジタル雑誌「ぶんか社」の発行など、電子出版事業を展開しています。また、長年蓄積してきたコンテンツ制作ノウハウを活かし、自社制作の漫画やライトノベルなどの販売も行っています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が4,701,950千円、営業利益が407,195千円と堅調に推移しました。売上高営業利益率は8.7%と、前年同期比で0.6ポイント改善しており、着実に利益を生み出していることがわかります。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2023年に19,080,733千円、2024年第1四半期には4,701,950千円と、順調に増加しています。営業利益も2023年に689,204千円、2024年第1四半期には407,195千円と、着実に増益基調にあります。電子出版事業が堅調に推移していることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は17,937,187千円で、前期末から447,770千円減少しました。一方、負債合計は10,870,748千円で、前期末から560,966千円減少しています。純資産は7,066,439千円と、前期末から113,196千円増加しました。自己資本比率は39.4%となっており、財務体質は健全に維持されています。
資産の部
資産の部では、流動資産が8,756,719千円と前期末から252,476千円減少しました。一方、固定資産は9,180,468千円と195,293千円減少しています。現金及び預金、売掛金の減少などが主な要因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が8,174,147千円と292,357千円減少し、固定負債は2,696,601千円と268,609千円減少しました。支払手形及び買掛金、未払法人税等などの減少が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,614,463千円と、前期末から113,196千円増加しました。この結果、自己資本比率は39.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、2023年12月期が3.8%、2024年第1四半期は2.2%となっています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は、2023年12月期が10.0%、2024年第1四半期は2.9%となっています。両指標ともに前年同期比で改善しており、収益性と資本効率が高まっていることがわかります。今後も事業の成長と収益力の向上により、さらなる指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
2024年第1四半期のキャッシュフローの状況について、営業活動によるキャッシュ・フローは407,195千円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは197,009千円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は4,755,764千円となっています。事業活動から生み出されたキャッシュが、将来の投資に有効活用されるものと期待されます。
配当の支払額
2024年第1四半期の1株当たりの配当金は15円で、前年同期比3円の増配となりました。配当総額は90,439千円と、前年同期比26.2%の増加となっています。安定的な配当政策の下、株主還元を行っていることがわかります。
今後の展望
今後の事業展開については、コミック配信サービス「まんが王国」の利用者数と課金収益の拡大や、デジタルコンテンツの販売強化による安定した収益基盤の構築に注力していくことが発表されています。また、海外展開の強化やライトノベルレーベルの新設など、新たな収益源の開拓にも取り組む予定です。これらの施策により、持続的な成長と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ビーグリーは、電子出版事業を中心とした事業構造の中で、コミック配信サービスの強化とデジタルコンテンツの販売拡大により、着実な業績拡大を遂げています。売上高、営業利益ともに増加基調にあり、ROAやROEなどの収益性指標も改善傾向にあることから、企業の成長と収益力の向上が評価できます。今後も電子出版市場の拡大を背景に、新たな収益源の開拓にも注力し、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
株式会社ビーグリーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ビーグリーの決算日は12月31日で、今回は2024年第1四半期の決算報告でした。1株当たりの配当金は15円と、前年同期比3円の増配となり、株主還元も手厚く行われています。今後も事業の成長と収益力の向上に期待がかかっています。