テモナ株式会社の決算報告をご覧いただきありがとうございます。EC支援事業を中心に事業を展開するテモナ社は、売上やセグメントの利益が前年同期比で減少するも、コストの適正化に努めた結果、大幅な損失の縮小を実現しました。
今期も引き続き「サブスクリプションビジネス」の支援に注力しており、経済環境が悪化する中でも安定した収益基盤の確保に取り組んでいます。
企業情報
企業名: テモナ株式会社
証券コード: E33040
決算期: 2023年9月
テモナ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
テモナ株式会社の決算期は9月で、四半期決算は12月、3月、6月、9月の年間4回行っています。
主な事業
テモナ株式会社は、EC支援事業とエンジニアリング事業の2つのセグメントで事業を展開しています。
EC支援事業では、サブスクリプションビジネスに特化したECサイトの構築や運営支援を行っています。エンジニアリング事業では、システム開発の受託サービスや、ソフトウェアエンジニアの派遣サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が505,565千円と前年同期比で21.0%の減収となりましたが、営業損失は9,716千円と大幅に縮小しました。
これは、人件費や経費の適正化により、販売費及び一般管理費が減少したことが要因です。今期も引き続きコストコントロールに努め、収益性の向上を目指しています。
売上・利益の推移
売上高は前期に比べて減少傾向にありますが、営業損失は大幅に改善されており、第1四半期は前年同期比で45,240千円の損失減少となりました。
この背景には、収益性の高いサブスクリプションビジネスの強化や、システムエンジニアリング事業の見直しなど、収益基盤の強化に向けた取り組みが奏功したことが挙げられます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は、前期末比108,711千円減の2,145,827千円となりました。
負債は1,064,241千円で前期末比98,915千円の減少、
純資産は1,081,586千円と前期末比9,796千円の減少となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が1,079,551千円、売掛金及び契約資産が216,392千円です。現金及び預金の減少は、借入金の返済などによるものです。
負債の部
負債の主な内訳は、短期借入金が200,000千円、長期借入金(1年以内返済予定分含む)が580,432千円となっています。
借入金の減少が主な要因で、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の内訳は、資本金が386,421千円、利益剰余金が868,648千円となっています。
親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により、利益剰余金が減少しています。
ROAとROE
前期末のROAは5.4%、ROEは12.0%でしたが、当第1四半期の業績改善によって収益性が向上しています。
特にROEは前期末比で大幅に改善しており、自己資本の効率的な活用が進んでいるといえます。今後も収益力の強化によりROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失の縮小などにより、前年同期比で26,932千円改善しています。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより120,994千円の減少となりました。
今後も営業活動によるキャッシュの創出力を高めていくことが重要な課題だと言えます。
配当の支払額
当第1四半期においては配当の支払いはありませんでした。
配当につきましては、財務状況や将来の事業展開を総合的に勘案しながら、株主の皆様への利益還元に努めていく方針です。
今後の展望
テモナ株式会社は、サブスクリプションビジネスへの注力を継続し、事業基盤の強化に取り組んでいきます。
特に、ターゲット領域の拡大やサブスクバリューチェーンの拡充など、収益構造の改善に向けた事業戦略を推進していく方針です。
今後も顧客企業の事業成長に貢献し、自らの企業価値向上につなげていくことが重要な課題だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
テモナ株式会社の2023年9月期第1四半期の決算では、売上高は前年同期比で減少したものの、経費削減により大幅な損失縮小を達成しました。
今後も、サブスクリプションビジネスの支援に注力し、収益基盤の強化に取り組んでいく方針です。財務体質の改善も進んでおり、今後の業績回復に期待が高まります。
テモナ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
テモナ株式会社の決算期は9月で、四半期決算を年間4回行っています。当第1四半期は減収ながら損失が大幅に縮小しており、借入金の返済などにより財務体質の改善も進んでいます。配当については、今期は見送りましたが、今後の業績回復次第で株主への利益還元に努めていく方針です。