この度の四半期決算報告書から、ウォンテッドリー株式会社の業績が堅調に推移していることがわかりました。売上高、営業利益、純利益はいずれも前年同期と同水準を維持しており、キャッシュフローも良好な状況となっています。また、四半期連結貸借対照表では、資産、負債、純資産がバランスよく推移しており、ROAやROEも健全な水準を保っています。今後も同社の成長に期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: ウォンテッドリー株式会社
証券コード: E33364
決算期: 2024年2月期
ウォンテッドリー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ウォンテッドリー株式会社の決算日は2月末日で、決算期は2月期となっています。年2回の四半期決算を行い、四半期報告書は4月12日に提出されています。
主な事業
ウォンテッドリー株式会社は、企業と求職者をつなぐビジネスSNS事業を中心に展開しています。同社の主力製品「Wantedly Visit」は、企業と人材のマッチングを支援するサービスで、登録企業が4.1万社、登録個人ユーザが396万人と順調に拡大しています。また、新規事業領域の「Engagement Suite」も提供を進めており、事業の多角化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益2,327,967千円、営業利益745,821千円、経常利益735,974千円、親会社株主に帰属する四半期純利益447,947千円となりました。この結果、営業利益率は32.0%、経常利益率は31.6%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期と比べて2.8%減少したものの、営業利益、経常利益、純利益はいずれも前年同期と同水準を維持しています。これは、ストック収益が堅調に推移した一方で、一時的にフロー収益が減少したことによるものです。今後は営業体制の強化により、フロー収益の増加が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は4,602,958千円で、前連結会計年度末から103,162千円増加しました。負債合計は1,188,814千円で、前連結会計年度末から158,147千円減少しています。純資産は3,414,144千円で、前連結会計年度末から261,310千円増加しており、自己資本比率は74.0%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は4,311,309千円で、前連結会計年度末から93,945千円増加しました。固定資産は291,649千円で、前連結会計年度末から9,216千円増加しています。
負債の部
流動負債は1,188,814千円で、前連結会計年度末から158,147千円減少しました。固定負債はありません。
純資産の部
純資産は3,414,144千円で、前連結会計年度末から261,310千円増加しています。利益剰余金が2,806,933千円と堅調に推移しています。
ROAとROE
当第2四半期連結累計期間のROAは16.0%、ROEは13.1%と、ともに高水準を維持しています。これは、収益性が高く、資本効率も良好であることを示しています。今後も同社の事業活動が安定的に推移すれば、ROAとROEはさらに向上していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが415,699千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが9,618千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが189,158千円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は3,919,401千円となり、手元流動性が十分に確保されています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間において、1株当たり20円の配当を実施しました。この配当は、前連結会計年度の利益剰余金から支払われています。今後も、株主還元を意識した安定的な配当政策が期待されます。
今後の展望
ウォンテッドリー株式会社は、主力プロダクトの「Wantedly Visit」の機能強化や新規事業「Engagement Suite」の拡大に取り組んでいます。また、営業体制の強化により、フロー収益の増加を目指しています。今後も、企業と個人のマッチング支援を通じて、人材・採用領域での存在感を高めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ウォンテッドリー株式会社の決算では、収益性が高く、手元資金も豊富であることがわかりました。また、配当の実施など、株主還元にも力を入れていることが確認できました。今後の事業展開にも期待が高まる中、同社の持続的な成長が望まれます。
ウォンテッドリー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウォンテッドリー株式会社の決算日は2月末日で、年2回の四半期決算を行っています。当第2四半期では、1株当たり20円の配当を実施しており、今後も安定的な株主還元が期待されます。また、同社はビジネスSNS事業を中心に事業展開しており、収益性が高く健全な財務状況を維持しています。