株式会社PKSHA Technologyの最新決算報告が公開されました。AI技術に強みを持つ同社の業績は好調な展開となっています。 2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期決算では、売上収益が前年同期比21.9%増の8,123,590千円と大幅な増収となりました。利益面でも税引前四半期利益は2,226,989千円と大幅に増加しています。
企業情報
企業名: 株式会社PKSHA Technology
証券コード: E33391
決算期: 2024年9月期
株式会社PKSHA Technologyの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社PKSHA Technologyの決算日は3月31日と9月30日、年2回の決算を行っています。第2四半期決算は毎年5月に、本決算は11月に発表されます。
主な事業
株式会社PKSHA Technologyは、自然言語処理や画像認識、機械学習技術を活用したAIソリューションの提供を行っています。AI Research & Solution事業では顧客企業とのニーズに合わせた共同研究開発やソリューション提供を行い、AI SaaS事業では自社開発のAIプロダクトを販売しています。また、IoTデバイスによるデータ収集サービスなども展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の業績は好調で、売上収益は前年同期比21.9%増の8,123,590千円、事業利益も前年同期比124.4%増の2,020,276千円となりました。税引前四半期利益は2,226,989千円と大幅な増益となっています。利益率も高水準を維持しており、事業の強みが発揮されている様子がうかがえます。
売上・利益の推移
過去2年の売上収益と利益の推移を見ると、売上は2022年10月期6,661,749千円から2023年10月期8,123,590千円と21.9%の大幅な増収となりました。利益面でも、税引前四半期利益が前年同期の575,112千円から2,226,989千円と287.2%の大幅な増益となっています。AIソリューションやAISaaSの需要拡大が業績拡大につながっていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は38,704,338千円となっています。うち流動資産は19,354,481千円、非流動資産は19,349,856千円となっています。一方、負債合計は7,852,952千円で、純資産は30,851,385千円となっています。財務体質は健全に推移していることがわかります。
資産の部
資産面では、現金及び現金同等物が15,588,411千円、受取債権や棚卸資産など流動資産が合計で19,354,481千円となっています。一方、有形固定資産や無形資産、持分法適用会社への投資などの非流動資産も19,349,856千円と大きな規模となっています。経営基盤の強化が続いていることがわかります。
負債の部
負債合計は7,852,952千円となっています。主な内訳は、営業債務や借入金などの流動負債4,853,490千円、リース負債などの非流動負債3,002,598千円となっています。有利子負債は適切な水準に管理されていると言えるでしょう。
純資産の部
純資産は30,851,385千円となっており、親会社株主に帰属する持分比率は79.9%と高水準を維持しています。利益の内部留保を進めつつ、株主還元策も実施していることがうかがえます。
ROAとROE
株式会社PKSHA TechnologyのROAは、前期末の1.95%から当第2四半期末には3.61%と大幅に改善しています。一方、ROEも前期末の7.53%から11.09%に上昇しており、資産効率と資本効率が高まってきていることがわかります。これはAIソリューション事業の成長が奏功しているためだと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,126,767千円の収入となりました。一方で、投資活動により252,582千円、財務活動により798,455千円の支出がありました。全体としては75,730千円のプラスとなり、手元流動性は良好に推移しています。
配当の支払額
株式会社PKSHA Technologyは、株主還元策の一環として配当を実施しています。今期の配当実績は未発表ですが、過去実績から見ると、1株当たり年間配当金は2円程度で推移してきました。業績拡大を背景に、今後も株主還元の充実が期待されます。
今後の展望
株式会社PKSHA Technologyは、AI研究開発とAIプロダクトの販売を両輪とする事業モデルを展開しており、その成長が期待されています。特にAI SaaSの需要拡大が続くことで、ストック収益の増加が見込まれます。また、IoTデバイスによるデータ収集サービスの拡大や、M&Aによる事業領域の拡大も今後の成長につながると期待されています。
編集部のまとめ
株式会社PKSHA Technologyは、AIソリューションとAISaaSの2つの事業を柱に着実な業績拡大を遂げています。特にAISaaSビジネスの成長が顕著で、ストック収益の積み上げが進んでいます。今後も労働力不足などの社会課題に対応するAI技術の需要が高まるとみられ、さらなる業績拡大が期待されます。株主還元も株価上昇とともに強化されていくことが期待されます。
株式会社PKSHA Technologyの決算日や配当についてまとめました。
株式会社PKSHA Technologyの決算日は3月31日と9月30日の年2回で、第2四半期決算は毎年5月に、本決算は11月に発表されています。過去の実績から1株当たり年間配当金は2円程度で推移しており、業績拡大を背景に株主還元の充実も期待されます。