株式会社アクシスの2024年3月期第1四半期決算報告が発表されました。同社は、システムインテグレーション事業を主力として、デジタル社会の成長を捉えた高度な技術サービスを提供しています。今期の決算では、売上高が16.8%増加し、経常利益も12.0%の増益となるなど、順調な業績を示しています。今後も先端技術の吸収と顧客基盤の拡大に注力し、持続的な成長を目指していく方針です。
企業情報
企業名: 株式会社アクシス
証券コード: 40120
決算期: 12月
株式会社アクシスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アクシスの決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月9日に行われました。
主な事業
株式会社アクシスは、主にシステムインテグレーション事業とITサービス事業を展開しています。システムインテグレーション事業では、金融機関や公共インフラ向けのシステム開発・運用サービスを提供しており、ITサービス事業では、物流管理システム「KITARO」や各種SaaSサービスの提供を行っています。これらの事業を通して、デジタル社会の成長に貢献し、高収益企業を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が1,806,414千円と前年同期比で16.8%の増収となりました。また、営業利益は219,018千円と11.4%の増益、経常利益は226,417千円と12.0%の増益を達成しています。これらの良好な業績を背景に、同社の収益性も着実に向上しています。
売上・利益の推移
株式会社アクシスの売上高は、2023年3月期に6,581,363千円を記録し、2024年3月期第1四半期では1,806,414千円と順調に増加しています。一方、利益面では、2023年3月期の経常利益が462,429千円、2024年3月期第1四半期の経常利益が226,417千円と、安定した高収益を維持しています。このように同社は、着実な売上拡大と高い収益性を両立させることができている企業といえます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アクシスの四半期連結貸借対照表を見ると、2024年3月31日時点の総資産は4,232,944千円となっています。この内訳として、流動資産は3,622,665千円、固定資産は610,279千円となっています。一方、負債合計は1,125,427千円、純資産合計は3,107,517千円となっており、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
同社の資産は、主に現金及び預金、売掛金及び契約資産、投資その他の資産で構成されています。特に現金及び預金が2,481,851千円と、手元流動性が高い水準を保っています。また、売掛金及び契約資産も1,048,163千円と、安定した売上計上に寄与しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が273,320千円、未払法人税等が116,911千円、賞与引当金が91,935千円となっています。これらの内訳から、同社の事業運営に必要な短期的な支払いが適切に管理されていることがわかります。
純資産の部
純資産合計は3,107,517千円となっており、資本金が61,959千円、資本剰余金が161,635千円、利益剰余金が2,894,296千円となっています。この結果、自己資本比率は73.4%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アクシスのROA(総資産経常利益率)は、2023年3月期が11.3%、2024年3月期第1四半期が5.4%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は、2023年3月期が15.4%、2024年3月期第1四半期が7.5%と、いずれも高水準を維持しています。これらの高い収益性は、同社の強みである技術力と顧客基盤の拡大によるものと考えられます。
キャッシュフロー
株式会社アクシスのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を確保しており、投資活動によるキャッシュ・フローでは、新技術の開発や設備投資などに資金を振り向けています。また、財務活動によるキャッシュ・フローでは、配当金の支払いなどを行っています。このように、同社は健全なキャッシュフロー管理を行っており、十分な手元流動性を確保しながら、将来の成長投資にも注力できる体制を整えています。
配当の支払額
株式会社アクシスは、2024年3月期の期末配当として、1株当たり18.00円の配当を実施しました。この配当は、前期の1株当たり10.00円から大幅に増額されています。同社は株主還元にも積極的で、今後も業績に応じた適切な配当を行っていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社アクシスは、進化するデジタル社会において、成長性の高い技術とサービスを提供し、生産性の高い事業を構築することを目指しています。具体的には、顧客の多様なニーズに対応するため、先端技術の吸収と人材の育成に積極的に取り組むとともに、ビジネスパートナーとの協力関係を強化し、新たな収益源の開拓に努めていく方針です。これらの施策により、同社は持続的な成長と高収益体質の維持を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アクシスの2024年3月期第1四半期決算では、売上高、利益ともに前年同期比で二桁成長を果たしました。同社は、金融や公共分野向けのシステムインテグレーション事業と、物流管理システムなどのITサービス事業を展開しており、デジタル化の進展に伴う需要拡大を取り込んでいます。今後も、先端技術の吸収と人材育成に注力し、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓を進めることで、更なる業績向上が期待できるでしょう。
株式会社アクシスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は12月31日で、2024年3月期の期末配当は1株あたり18.00円と大幅な増額となっています。今後も業績に応じた適切な株主還元を行っていくことが期待されます。また、先端技術の取り込みと顧客基盤の拡大により、同社の収益性は高水準を維持し続けていくと考えられます。