ペイクラウドホールディングスが第3四半期の決算報告を発表しました。同社は持株会社体制に移行し、デジタルサイネージ事業を強化するなど、事業の拡大に注力しています。売上高は前年同期比45.0%増、利益率も大幅に改善、着実に成長を遂げている様子がうかがえます。注目は新規事業の展開と、経営統合による相乗効果の発揮です。2025年の目標達成に向け、今後の動向が期待されます。
企業情報
企業名: ペイクラウドホールディングス株式会社
証券コード: 40150
決算期: 8月期
ペイクラウドホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ペイクラウドホールディングス株式会社の決算期は8月期です。第3四半期の決算報告は、2024年7月12日に公表されています。
主な事業
ペイクラウドホールディングス株式会社は、キャッシュレスサービス事業、デジタルサイネージ関連事業、ソリューション事業を展開しています。特に、キャッシュレスサービス事業と、2024年3月1日に子会社化したデジタルサイネージ事業を中核に事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客企業のデジタル化とマーケティング支援に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は48億1,500万円と、前年同期比45.0%の大幅な増収となりました。営業利益も3億5,400万円と大幅な増益となり、利益率も大きく向上しています。中でも、デジタルサイネージ関連事業が好調に推移し、同事業の売上高は17億4,800万円、セグメント利益は3億2,850万円と大きく貢献しています。
売上・利益の推移
ペイクラウドホールディングス株式会社は、直近の業績が好調に推移しています。売上高は前年同期比45.0%増の48億1,500万円、営業利益は前年同期比229.5%増の3億5,400万円と大幅な増加となりました。特に、2024年3月に連結子会社化したデジタルサイネージ事業が大きく貢献しています。同事業の売上高と利益が伸びたことが全体の業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
ペイクラウドホールディングス株式会社の2024年5月末時点の連結貸借対照表は、資産合計79億3,100万円、負債合計36億7,100万円、純資産合計42億6,000万円となっています。資産は前期末から35億2,900万円増加し、負債も14億3,300万円増加しています。特に、のれんが12億7,900万円、現金及び預金が12億1,200万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が44億2,700万円、固定資産が35億400万円となっています。流動資産の増加は主に、現金及び預金と受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。また、固定資産の増加はのれんの増加が大きな要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が23億5,900万円、固定負債が13億1,300万円となっています。流動負債の増加は主に、買掛金、短期借入金、未払法人税等の増加によるものです。固定負債の増加は主に、長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が42億1,700万円となっています。これは主に、2024年3月の株式会社クラウドポイントとの株式交換により、資本剰余金が19億3,800万円増加したことによるものです。一方で、利益剰余金も1億3,800万円増加しています。
ROAとROE
ペイクラウドホールディングスのROA(総資産利益率)は前事業年度2.5%から当第3四半期は4.4%と大幅に改善しています。これは、営業利益が好調に推移したことが主因です。ROE(自己資本利益率)も前事業年度6.1%から当第3四半期は5.4%となっています。自己資本が増加した一方で、利益も大幅に伸びたことで、ROEは若干低下したものの依然高水準となっています。
キャッシュフロー
ペイクラウドホールディングスでは、第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書を開示していませんが、現金及び預金は前期末から12億1,200万円増加しています。これは、営業活動によるキャッシュ・フローの増加やM&Aによる増加などが寄与しているものと推察されます。今後の設備投資やM&Aに備えた手元流動性の確保に取り組んでいると考えられます。
配当の支払額
ペイクラウドホールディングスは、第3四半期会計期間末時点で配当は行っていません。成長投資に経営資源を投入し、財務基盤の強化と事業拡大に注力している段階と言えるでしょう。今後の業績の推移を見極めながら、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
ペイクラウドホールディングスは、2025年8月期売上高70億円、EBITDA15億円の達成を目標としています。デジタルサイネージ事業の伸長とキャッシュレスサービス事業の収益力向上に加え、新たな収益源としてのマーケティング事業の強化に取り組んでいます。持株会社体制への移行により、グループ全体の経営資源の最適配分と意思決定の迅速化を図り、目標達成に向けて邁進していく方針です。
編集部のまとめ
ペイクラウドホールディングスは、持株会社体制への移行やM&Aなどを通じて事業基盤を強化し、成長路線を歩んでいることが分かりました。特に、デジタルサイネージ事業の伸長が業績を牽引しており、同社の今後の成長を後押ししそうです。また、キャッシュレスサービス事業やマーケティング支援事業の拡大にも期待がかかっています。2025年の目標達成に向け、引き続き注目していく必要がありますね。
ペイクラウドホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ペイクラウドホールディングス株式会社の決算期は8月期で、第3四半期の決算報告は2024年7月12日に公表されました。また、同社は現時点で配当を行っていませんが、今後の業績拡大を見据えながら株主還元策を検討していくと考えられます。