こんばんは。今回は、株式会社大阪ソーダの最新決算報告をご紹介します。大阪ソーダは、化学製品、医薬品関連製品の製造・販売を手がける会社で、大変注目される企業の1つです。
企業情報
企業名: 株式会社大阪ソーダ
証券コード: 40460
決算期: 2023年3月期
株式会社大阪ソーダの決算日・決算時期(スケジュール)は?
大阪ソーダの決算日は3月31日です。そのため、2023年3月期の決算報告を現在確認することができます。四半期報告書は、1年のうち4つの時期(6月、9月、12月、3月)に発表されます。
主な事業
大阪ソーダは、基礎化学品、機能化学品、ヘルスケアの3つの柱を中心に事業を展開しています。基礎化学品では、クロール・アルカリやエピクロルヒドリンなどの製造・販売、機能化学品ではエピクロルヒドリンゴムやアクリルゴムなどの合成ゴム、医薬品原料となるダップ樹脂の製造、ヘルスケア事業では医薬品精製材料や医薬品原薬・中間体の製造を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は702億15百万円と前年同期比9.6%の減少となりました。利益面では、営業利益が75億99百万円と前年同期比45.5%の減少、経常利益は85億94百万円と前年同期比42.5%の減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は52億95百万円と前年同期比48.8%の減少となりました。
売上・利益の推移
大阪ソーダは昨年に比べて売上・利益ともに減少しましたが、その要因としては、水島工場の製造設備不具合の影響や、エピクロルヒドリンの需要低下などが挙げられます。一方で、ヘルスケア事業は順調に拡大しており、引き続き同社の成長の柱になると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
大阪ソーダの四半期連結貸借対照表を見ると、資産が1,446億46百万円、負債が395億52百万円、純資産が1,050億94百万円となっています。前期末に比べて資産と純資産が増加しており、財務体質が健全に推移していることがわかります。
資産の部
流動資産は922億62百万円と前期末比2.9%増加しました。固定資産は523億84百万円と8.3%増加しています。主な増加要因は、現金及び預金、電子記録債権の増加、投資有価証券の増加などです。
負債の部
流動負債は323億85百万円と0.2%増加、固定負債は71億66百万円と16.1%増加しています。主な変動要因は、支払手形及び買掛金の増加、未払法人税等の減少、繰延税金負債の増加などです。
純資産の部
純資産は1,050億94百万円と前期末比5.6%増加しました。これは主に、利益剰余金の増加、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。
ROAとROE
大阪ソーダのROA(総資産経常利益率)は、前年同期の19.2%から当期12.2%に低下しました。これは、経常利益が減少したことから収益性が悪化したためです。一方、ROE(自己資本利益率)は、前年同期の14.4%から当期9.3%に低下しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益が減少したことから利益率が悪化したためです。
キャッシュフロー
大阪ソーダのキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが53億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが30億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが14億円の支出となりました。全体としては、11億円のキャッシュ増加となっています。
配当の支払額
大阪ソーダは、2023年5月11日開催の取締役会において、1株当たり45円の中間配当を実施することを決議しました。また、2023年11月9日開催の取締役会においても、同じく1株当たり45円の期末配当を決議しています。
今後の展望
大阪ソーダは新中期経営計画「Shape the Future-2025」を掲げ、「既存事業の継続的基盤強化」、「新製品創出力の強化」、「サステナビリティ経営の推進」に取り組んでいきます。特に、ヘルスケア事業の成長が期待されており、医薬品精製材料の需要拡大に合わせて生産能力の増強を進めています。今後も、化学事業のグローバル展開と収益基盤の強化を図っていくことが重要です。
編集部のまとめ
今回の決算では、水島工場の製造設備トラブルの影響が響き、売上や利益が前年同期に比べて減少しました。しかし、ヘルスケア事業が順調に拡大し、同社の成長を牽引する存在になってきていることが分かりました。今後も、新製品開発やサステナビリティ経営の推進など、企業価値向上に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社大阪ソーダの決算日や配当についてまとめました。
大阪ソーダの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に発表されます。配当は、中間配当が1株当たり45円、期末配当も1株当たり45円と、安定した株主還元を行っています。今後も、化学・医薬品分野での成長が期待される同社の動向に注目していきましょう。