フィーチャ株式会社の2023年12月期第2四半期決算がアップデートされました。売上高は前年同期比35.7%増加し、受託開発収入が大幅に増加したことがポイントです。事業拡大に伴う先行投資も進んでおり、利益率は改善傾向ですが、経常損失は2,255万円となりました。先行きの期待感は高まっているものの、まだ赤字が続いている状況です。
企業情報
企業名: フィーチャ株式会社
証券コード: E35758
決算期: 6月
フィーチャ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
フィーチャ株式会社の決算日は6月30日です。四半期決算は6月、9月、12月、3月の年4回行われており、四半期報告書は2月と8月にそれぞれ提出されます。
主な事業
フィーチャ株式会社は、「Make Things Intelligent」をミッションに掲げ、画像認識ソフトウェアの開発を行っています。特に、自動車向けの先進運転支援システム(ADAS)やドライバー監視システム(DMS)、自動運転技術の実用化に向けた取り組みに注力しています。また、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するAI関連ソリューションの提供も手掛けています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高が220,125千円と前年同期比35.7%の増収となりました。特に受託開発収入が大幅に増加したことが寄与しています。一方で、事業拡大のための先行投資により、経常損失は2,255万円と赤字が続いています。利益率の改善に向けては、更なる売上の拡大と効率化が課題となっています。
売上・利益の推移
過去2期を見ると、売上高は162,208千円から220,125千円と増加傾向にあります。一方で利益面では、経常損失が2,407万円から2,255万円と若干改善しているものの、依然として赤字が続いている状況です。今後の成長に向けては、収益性の向上が重要なポイントとなります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第2四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は741,887千円となっています。前期末比で150,534千円の増加です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が542,083千円と大幅に増加しています。これはボッシュ株式会社との資本業務提携による第三者割当増資の影響です。一方で、固定資産は83,655千円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が25,497千円と前期末から17,013千円減少しています。主な要因は未払金の減少です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が383,506千円、資本剰余金が367,196千円と大幅に増加しています。これもボッシュ株式会社との資本業務提携による増加が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前年同期の-3.5%から改善傾向にあり、-3.0%となっています。一方でROEは-3.7%と前年同期から若干改善しているものの、依然として低い水準です。これは赤字の継続により利益が積み上がっていないことが主な要因と考えられます。今後の収益性の向上に向けて、事業の拡大と効率化が課題となっています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは5,748万円の支出となりました。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは1億8,685万円の増加となっています。これは主にボッシュ株式会社との資本業務提携による増資の影響です。現金及び現金同等物の当四半期末残高は542,083千円と手元流動性は高い状況にあります。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間において、配当の支払はありませんでした。成長過程にあるフィーチャ株式会社は、収益性の改善と事業拡大に向けた投資を優先しているためと考えられます。
今後の展望
フィーチャ株式会社は、自動車分野に加えて、DXなどの新規事業にも注力しており、収益源の多様化を図っています。ボッシュ株式会社との資本業務提携によって、さらに事業拡大の機会が広がるものと期待されます。一方で、先行投資の影響から短期的には赤字が継続する見通しです。今後は収益性の改善と財務基盤の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが重要となります。
編集部のまとめ
フィーチャ株式会社の2023年12月期第2四半期決算は、売上高が大幅に増加した一方で、先行投資による経常損失の計上が続いています。ただし、ボッシュ株式会社との資本業務提携により、手元資金が大幅に増加し、今後の事業拡大に期待が高まっています。今後は収益性の改善と強固な財務基盤の構築が課題となっており、これらに取り組むことで、持続的な成長が期待できるでしょう。
フィーチャ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フィーチャ株式会社の決算日は6月30日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月の年4回行われています。一方で、配当については当第2四半期連結累計期間において支払はありませんでした。成長段階にある同社は、現時点では収益性の改善と事業拡大に注力しているものと考えられます。
