フィーチャ株式会社(証券コード:E35758)の2024年3月期第3四半期決算報告書が公開されました。業績は好調に推移しており、今後の事業展望にも期待が高まっています。次期以降の更なる成長が期待されるフィーチャ株式会社の決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: フィーチャ株式会社
証券コード: E35758
決算期: 2024年6月期
フィーチャ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
フィーチャ株式会社の決算は年1回の6月末決算となっています。今回の四半期報告書は、2023年7月1日から2024年3月31日までの第3四半期の決算内容になります。
主な事業
フィーチャ株式会社は、画像認識ソフトウェアの開発を主な事業としています。自動運転や交通安全、ドライバー監視などのADAS(先進運転支援システム)分野や、工場の生産効率化、物流の自動化などにおいて、同社の画像認識技術が活用されています。近年はAI-OCR事業や、スマートインフラ事業にも注力しており、事業分野の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第3四半期の業績は、売上高382,094千円、営業利益12,480千円となりました。前年同期と比べて売上高は24.3%増加し、営業利益は49.6%減少しています。主な要因は、受託開発収入が大幅に増加した一方で、ライセンス収入が減少したことによります。利益率は低下しているものの、全体としては好調な業績推移となっています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と利益の推移をみると、売上高は増加傾向にあります。一方で、利益面では変動がみられ、第18期は黒字であったものの、第19期第3四半期累計では経常利益が減少しています。今後の事業拡大に伴う先行投資の影響が反映されている模様です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は782,511千円と前期末から大きく増加しています。これは主に、現金及び預金が増加したことによります。一方、負債は40,273千円と低水準を維持しており、自己資本比率は94.9%と健全な財務体質が続いています。
資産の部
資産の部では、流動資産が706,386千円と大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金が増加したことによります。一方、固定資産は76,124千円と減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が40,273千円と減少しています。未払金や未払消費税等が減少した一方で、未払法人税等が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金及び資本準備金が増加したことにより、純資産は742,237千円と大幅に改善しています。これは主に、ボッシュ株式会社との資本業務提携によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期から低下して2.0%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は前年同期から大きく低下して0.8%となっています。これは、利益が減少した一方で、自己資本が増加したためです。今後は、収益性の改善と資本効率の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローの状況は四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細は不明です。ただし、資産の部の現金及び預金が大幅に増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インの増加が示唆されます。
配当の支払額
当四半期においては、配当の支払はありません。今後の配当政策については、業績の推移や経営環境を踏まえて、株主還元策を検討していくものと考えられます。
今後の展望
フィーチャ株式会社は、自動運転やスマートインフラ、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、成長市場への取り組みを強化しています。特に、ボッシュ株式会社との資本業務提携は、これらの事業領域での協業や技術開発の加速が期待されます。今後も安定成長を実現するべく、事業拡大と収益性の向上に注力していくことが重要です。
編集部のまとめ
フィーチャ株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、売上高の大幅増加により好調な業績となりました。一方で、利益面では先行投資の影響から減益となっています。今後は、ボッシュ株式会社との協業を通じて新事業領域の拡大が期待されるほか、収益性の改善にも注力していくことが重要です。フィーチャ株式会社は、さらなる成長が期待される企業と言えるでしょう。
フィーチャ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フィーチャ株式会社の決算は年1回の6月末決算となっています。今回の四半期報告書は2024年3月期第3四半期のものです。また、当四半期の配当の支払いはありませんでした。今後の配当については、業績の推移や経営環境を踏まえて検討されるものと考えられます。
