デンカ株式会社の第165期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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デンカ株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高2,928億円、営業利益126億円、経常利益84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益35億円と、前年同期に比べ減収減益となりました。ただ、価格改定や為替変動の影響により、増収傾向にあるほか、一部製品の販売も底堅く推移しています。今後の受注環境に注目が集まってきます。

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企業情報

企業名: デンカ株式会社
証券コード: 4061
決算期: 3月期

デンカ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

デンカ株式会社の決算日は3月31日で、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日となっています。年間の決算発表スケジュールは、第1四半期が8月上旬、第2四半期が11月中旬、第3四半期が2月中旬、本決算が6月下旬になります。

主な事業

デンカ株式会社は化学メーカーで、電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの4つの事業セグメントを展開しています。半導体や自動車、医療分野など幅広い産業向けに、高機能材料や製品を提供しています。特にスペシャリティ領域の強化に注力しており、事業ポートフォリオの変革を進めています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の業績は前年同期比で減収減益となりました。売上高は2,928億円(前年同期比5.1%減)、営業利益は126億円(51.8%減)、経常利益は84億円(64.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は36億円(59.5%減)となりました。主力製品の販売数量が減少した影響です。一方、価格改定や為替変動による手取り増などもありました。利益率は前年同期に比べ低下傾向にあります。

売上・利益の推移

直近3年間の売上高と利益の推移をみると、2023年3月期は売上高4,076億円、営業利益243億円、経常利益243億円、当期純利益185億円と、過去最高となりました。ただ、2024年3月期第3四半期では減収減益となっています。主力製品の需要減少や原材料価格高騰の影響を受けているものの、価格改定の効果などもあり、通期では前年並みの業績を確保できるとみられます。

四半期連結貸借対照表について

デンカ株式会社の2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は6,367億円と前期末から445億円増加しました。流動資産は2,825億円、固定資産は3,541億円となっています。一方、負債は3,229億円と増加しており、有利子負債の増加が主な要因です。純資産は3,138億円となっています。

資産の部

流動資産では売上債権の増加により307億円増加しています。固定資産では有形固定資産が137億円増加しています。研究開発やサステナビリティ投資の増加が背景にあります。

負債の部

有利子負債の増加が主な要因で、短期借入金や長期借入金が増加しています。一方で、1年内償還予定の社債の減少もあり、負債合計では310億円の増加となっています。

純資産の部

純資産は前期末から134億円増加し、3,138億円となりました。利益剰余金の増加などによるものです。この結果、自己資本比率は前期末の50.1%から48.2%に低下しました。

ROAとROE

デンカ株式会社の直近3年間のROA(総資産経常利益率)は2.5%、2.5%、1.3%と低下傾向にあります。これは主力製品の販売減少や原材料高などの影響で経常利益が減少したことが要因です。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は5.8%、6.1%、1.1%と大きく低下しており、収益性の悪化が影響しています。今後の業績回復と資本効率の向上が課題となっています。

キャッシュフロー

デンカ株式会社の2023年3月期のキャッシュフローを見ると、営業キャッシュフローは301億円の黒字となっています。一方で、投資キャッシュフローは234億円の赤字と大幅な資金流出となっています。これは研究開発やサステナビリティ投資の増加によるものです。財務キャッシュフローも、有利子負債の増加などから111億円の黒字となりました。全体としては営業キャッシュフローの健全性が高いことがうかがえます。

配当の支払額

デンカ株式会社は2023年3月期の年間配当金を1株当たり145円としました。前期から30円の増配となっています。直近の四半期決算では、中間配当を1株当たり60円としており、通期でも増配が期待できそうです。株主還元の強化に取り組んでおり、配当性向は47.4%と安定した水準を維持しています。

今後の展望

デンカ株式会社は2023年度から新中期経営計画「Mission 2030」をスタートさせました。「事業価値創造」「人財価値創造」「経営価値創造」の3つの成長戦略を掲げ、技術力と社会課題解決の両立を目指しています。需要が伸びるスペシャリティ製品への重点化や、ESG経営の推進など、企業価値向上に取り組んでいきます。

編集部のまとめ

デンカ株式会社の2023年度第3四半期決算は、前年同期から減収減益となりましたが、通期では前年並みの業績確保が期待できます。新中期経営計画「Mission 2030」の実行により、高付加価値製品の拡大や経営基盤の強化に注力していくことで、さらなる企業価値向上につながると考えられます。今後の業績動向や配当水準など、株主還元の強化にも注目していきたいと思います。

デンカ株式会社の決算日や配当についてまとめました。

デンカ株式会社の決算日は3月31日で、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日となっています。年間の決算発表スケジュールは、第1四半期が8月上旬、第2四半期が11月中旬、第3四半期が2月中旬、本決算が6月下旬になります。直近の配当では、2023年3月期の年間配当金を1株当たり145円と、前期から30円の増配としています。通期でも増配が期待できそうです。

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