株式会社シイエヌエスの2023年5月期第2四半期決算報告書が発表されました。同社は情報サービス業界の有力企業で、デジタル技術を活用したシステム構築や業務の効率化に強みを持っています。今回の決算では増収増益となり、順調に業績を拡大していることが分かりました。
企業情報
企業名: 株式会社シイエヌエス
証券コード: E36840
決算期: 5月期
株式会社シイエヌエスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シイエヌエスの決算日は5月31日で、第2四半期決算は11月30日に行われています。第2四半期決算は年2回実施しており、5月決算と11月決算を公表しています。
主な事業
株式会社シイエヌエスは、大手企業を中心にシステム開発やシステム運用、コンサルティングサービスを提供しています。主力サービスはデジタル革新技術(ビッグデータ分析、業務ワークフローの自動化、クラウド構築)を活用したIT支援で、企業のDX推進に寄与しています。また、オラクル社や新興SaaSベンダーとの連携も強化しており、ワンストップでITサービスを提供する体制を整えています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は増収増益となりました。売上高は前年同期比15.9%増の32.97億円、営業利益は20.2%増の3.23億円、経常利益は18.8%増の3.38億円と、いずれも好調な結果となりました。利益率も売上総利益率が24.9%と堅調に推移しています。
売上・利益の推移
直近2年間の業績推移を見ると、売上高、営業利益、経常利益は順調に増加しています。売上高が前期比15.9%増加、営業利益が同20.2%増、経常利益が同18.8%増とペースアップしており、企業成長が顕著です。これはデジタル革新技術への需要拡大や、営業力強化など、同社の成長戦略が奏功した結果と言えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は健全であることが分かります。資産合計は46.22億円と前期末比0.7%増加し、負債合計は11.91億円と1.3%減少しています。自己資本比率も74.2%と高水準を維持しており、手元資金も26.34億円と潤沶しています。これらから、同社の財務基盤は強固であると評価できます。
資産の部
現金及び預金が26.34億円と手元流動性が高く、売掛金も7.53億円と順調に回収できています。また、無形固定資産のソフトウェアが5.81億円と保有しており、自社開発の製品やサービスを数多く提供していることが分かります。
負債の部
買掛金は3.77億円と管理が適切に行われており、法人税等の未払額が1.15億円あります。その他の固定負債として退職給付に係る負債が3.24億円計上されています。
純資産の部
純資産は34.31億円と前期末比2.7%増加しており、自己資本比率は74.2%と高い水準を維持しています。利益剰余金が25.17億円と増加基調にあり、財務健全性が高いことが分かります。
ROAとROE
ROAは7.5%、ROEは6.4%と、ともに高い水準を維持しています。これは事業の収益性が高く、資産効率も良好であることを示しています。今後もこの水準を維持できるよう、収益力の向上と効率的な資産運用に取り組んでいくことが重要でしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは2.20億円の収入となり、前年同期比で1.51億円の増加となりました。これは売上債権の増加などがあったものの、税金等の支払減少などによるもので、事業活動が健全に推移していることが分かります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは0.37億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1.32億円の支出となりました。
配当の支払額
株主還元としての配当金は、1株当たり45円が支払われています。前期の配当水準を維持しており、堅実な利益還元が行われています。これは同社の収益基盤の安定性と株主重視の経営姿勢を示しています。
今後の展望
同社はデジタル革新に注力し、クラウドやAI、RPAなどの最新IT技術を活用したソリューションの提供に力を入れています。今後もこれらの分野での受注拡大が期待されており、継続的な成長が見込まれます。また、コンサルティング事業の強化にも取り組んでおり、顧客企業のDX戦略立案や実行支援など、ワンストップのサービス提供体制を築いています。今後の業績拡大と株主還元の継続が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社シイエヌエスの2023年5月期第2四半期決算は、増収増益となり、順調な業績を維持しました。DXニーズの高まりを捉え、デジタル技術に強みを持つ同社は、売上高、営業利益、経常利益のいずれも2桁増加しています。財務面でも高い自己資本比率を保ち、株主還元も安定的に行っていることから、今後も企業価値の向上が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社シイエヌエスの決算日や配当についてまとまめました。
同社の決算日は5月31日で、第2四半期決算は11月30日に行われています。また、株主還元では1株当たり45円の配当を実施しています。この水準は前期と同額で、堅実な利益還元を行っています。今後も安定的な成長と適切な株主還元が期待できる企業といえるでしょう。