このたび、株式会社四国化成ホールディングスの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は173億58万円と前年同期比18.2%の増収となり、過去最高を更新しました。化学品事業の海外市場での販売が好調に推移したことが主な要因です。
企業情報
企業名: 四国化成ホールディングス株式会社
証券コード: E00841
決算期: 12月期
四国化成ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
四国化成ホールディングス株式会社の決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日の年4回行っています。
主な事業
四国化成ホールディングス株式会社は、化学品事業と建材事業を主力としています。化学品事業では、無機化成品、有機化成品、ファインケミカルを製造・販売しています。一方、建材事業では、壁材、エクステリアなどの製造・販売を行っています。幅広い製品群を擁し、産業界の様々なニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高173億58百万円、経常利益29億3百万円と前年同期比で増収増益となりました。営業利益率は13.9%と高水準を維持しています。化学品事業の好調な販売が業績を押し上げた要因です。
売上・利益の推移
四国化成ホールディングスの売上高は、2023年は631億17百万円と前期比9.5%増加しました。経常利益も92億80百万円と2桁の増益となり、業績は順調に推移しています。今期も化学品事業の好調が継続することが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
四国化成ホールディングスの2024年3月末の総資産は1,309億8百万円となりました。前期末比で138億38百万円の減少です。その主な要因は、現金及び預金の減少によるものです。
資産の部
流動資産は782億55百万円で、前期末比839億76百万円減少しました。現金及び預金の減少が主な要因です。一方、固定資産は526億52百万円と前期末比12億37百万円増加しました。
負債の部
負債合計は519億67百万円で、前期末比77億89百万円増加しました。短期借入金や1年内返済予定の長期借入金が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は789億40百万円で、前期末比79億27百万円減少しました。利益剰余金の減少が主な要因です。自己資本比率は59.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
四国化成ホールディングスのROAは前期末の6.0%から当期末の5.6%に低下しました。一方、ROEは前期末の9.0%から当期末の8.5%に低下しています。これは、利益の増加率が総資産および自己資本の増加率を下回ったことが要因です。今後の更なる事業拡大が課題だと言えます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが21億85百万円のプラスとなりましたが、投資活動によるキャッシュ・フローが10億55百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが42億90百万円のマイナスとなり、現金及び預金は30億60百万円減少しました。設備投資や借入金の返済、配当金の支払いなどによるものです。
配当の支払額
四国化成ホールディングスは、2024年3月7日に1株当たり14円の期末配当を行いました。前期の年間配当は26円でしたので、今期の配当性向は約9.2%となります。今後も安定的な配当を継続していく予定です。
今後の展望
四国化成ホールディングスは、化学品事業の海外展開強化と建材事業の収益力向上に取り組んでいきます。化学品事業ではアジアを中心とした海外市場での販売拡大、建材事業では新製品開発と生産性向上に注力し、企業価値の向上を目指しています。また、ESG経営の推進にも力を入れ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
編集部のまとめ
四国化成ホールディングスの2024年第1四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。化学品事業の海外展開が順調に進み、業績を牽引しています。一方で、建材事業の低迷が続いていることも課題です。今後の事業展開に注目が集まります。配当面でも安定的な還元を実施しており、株主還元も積極的に行っていることが評価できます。
四国化成ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
四国化成ホールディングス株式会社の決算日は12月31日で、年4回の四半期決算を行っています。2023年12月期の年間配当は1株当たり26円、配当性向は約9.2%と、株主還元にも力を入れています。今後も安定的な業績と配当の継続が期待されます。