戸田工業株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告書をご覧ください。同社は化学業界の主要企業で、製品は電子機器やカーエレクトロニクス向けに使われる素材などを生産しています。最近は磁性材料の需要が伸びており、今期の業績にも貢献しています。
企業情報
企業名: 戸田工業株式会社
証券コード: 41000
決算期: 3月期
戸田工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
戸田工業株式会社の決算期は3月期で、決算発表は5月に行われています。第3四半期決算は2月に公表されます。
主な事業
戸田工業は、機能性顔料と電子素材の2つの事業を手がけています。機能性顔料は印刷用の着色剤や触媒など、電子素材は磁石材料やフェライト部品などを製造しています。化学品メーカーとして幅広い製品ラインナップを持っているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高19,613百万円、営業利益231百万円となりました。昨年同期に比べて売上高が28.7%減少しましたが、原価改善などで営業利益率は1.2%を確保できました。業界全体の需要回復が遅れた影響が大きかったようです。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、2022年3月期は売上高34,934百万円、営業利益4,036百万円と好調でした。しかし、2023年12月期第3四半期は市況の悪化で売上高が減少し、営業利益も231百万円と大幅に減益となっています。次期以降の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は57,618百万円となり、前期末から5,602百万円増加しています。主な増加要因は、受取手形及び売掛金や原材料及び貯蔵品の増加などです。一方、負債合計は38,159百万円となり、前期末から2,703百万円増加しています。
資産の部
現金・預金は7,555百万円と前期末から減少しましたが、受取手形・売掛金が8,665百万円と増加しています。また、原材料・貯蔵品が4,736百万円と増加しているのが特徴的です。
負債の部
借入金は23,242百万円と前期末から増加し、また未払金などのその他流動負債も3,512百万円と増加しています。
純資産の部
純資産は19,459百万円となり、前期末から2,900百万円増加しました。自己資本比率も32.6%と改善しています。
ROAとROE
ROAは2.8%、ROEは10.2%となっています。前年同期と比べて両指標とも低下していますが、依然として一定水準を維持できています。事業構造改革や収益性改善策の効果が出ているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、過去の実績から判断すると、営業キャッシュ・フローは概して良好です。設備投資などの投資キャッシュ・フローにも一定の資金が必要となっていますが、財務体質は健全に維持できているようです。
配当の支払額
戸田工業の配当については、第3四半期決算では未発表でした。前期は年間で1株当たり150円の配当を実施しているため、今期も同水準の配当が期待できるでしょう。株主還元にも注力している企業といえます。
今後の展望
戸田工業は次期以降、電子部品向け軟磁性材料の需要が高まると見込んでおり、成長への期待が寄せられています。更なる事業拡大と収益力の強化に取り組むことで、中長期的な企業価値向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
戸田工業は化学素材分野の有力企業で、磁性材料を中心に技術力を発揮している企業です。今期は市況の影響で一時的な業績悪化を余儀なくされましたが、次期以降の業容拡大と収益力の回復が期待されます。企業体質の強化と財務基盤の安定化に向けた取り組みが進んでおり、中長期的な成長への期待が高まっています。
戸田工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
戸田工業の決算期は3月期で、第3四半期決算は2月に公表されています。過去の実績から判断すると、同社の配当は年間150円程度と見られ、株主還元にも注力しているようです。今後の業績回復と企業価値向上に大いに期待が寄せられています。