ステラケミファ株式会社は半導体産業や電子材料関連で活躍する企業で、新型コロナの影響を受けつつも堅実な業績を残しています。売上高は前年同期比17.5%減の233億円と減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.9%増の17億円と増益を達成しました。
企業情報
企業名: ステラケミファ株式会社
証券コード: 41090
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
ステラケミファ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ステラケミファ株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の年4回行っています。2024年2月14日には第3四半期の決算報告書を公表しています。
主な事業
ステラケミファ株式会社は主に高純度薬品事業とフッ化物製品を供給する運輸事業を展開しています。半導体関連産業やエネルギー、電子材料分野に多種多様なフッ化物製品を供給しており、特殊貨物輸送のノウハウを活かした化学品の物流事業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が233億11百万円と前年同期比17.5%減少しました。一方、営業利益は22億84百万円、経常利益は25億37百万円と、それぞれ25.6%、32.3%の減益となりました。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億7百万円と2.9%の増益を達成しています。
売上・利益の推移
ステラケミファ株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期の売上高は353億円、経常利益は43億円と好調でした。しかし、2023年12月期第3四半期では売上高が233億円と減少しており、経常利益も25億円に落ち込んでいます。これは半導体市況の悪化による出荷量の減少が主因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
ステラケミファ株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は576億円となり、前期末から21億円増加しています。一方、負債合計は128億円で前期末から5億円増加、純資産は448億円と前期末から16億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が167億円、有形固定資産が236億円と増加しています。これは半導体部門の生産設備投資が進んでいることを示しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が21億円増加し、23億円となっています。設備投資に伴う資金調達が進んでいるようです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が31億円、為替換算調整勘定が22億円増加しており、財務体質は良好です。
ROAとROE
ステラケミファ株式会社のROA(総資産経常利益率)は4.4%、ROE(自己資本利益率)は7.7%となっています。前期と比べ若干低下しているものの、依然として高い水準を維持しています。これは半導体市況の悪化に伴う出荷量減少の影響を受けつつも、収益性の高い事業ポートフォリオによりROを確保できていることを示しています。
キャッシュフロー
ステラケミファ株式会社の営業キャッシュフローは19億円の収入となっています。一方、投資キャッシュフローは32億円の支出で、これは主に生産設備の更新に伴う支出です。財務キャッシュフローは13億円の収入となっており、長期借入れにより資金を調達していることがわかります。
配当の支払額
ステラケミファ株式会社は2023年5月に30円/株、11月に60円/株の配当を行いました。年間配当金は90円/株となっています。業績に応じた安定的な配当を行っているといえます。
今後の展望
ステラケミファ株式会社は半導体市況の回復に合わせて業績の改善を目指しています。エネルギー分野やリチウムイオン電池材料など新しい成長領域にも注力しており、中長期的にも安定した成長が期待できる企業です。今後もフッ化物製品の高品質・高機能化や物流事業の強化、新製品・新技術の開発により、収益力の向上を図っていくことが重要だと思われます。
編集部のまとめ
ステラケミファ株式会社は半導体関連産業を中心に高純度薬品や特殊化学品の供給を行う企業で、直近の決算では売上高が減少したものの利益面では健闘しています。生産設備の更新や新領域への展開など、中長期的な成長に向けた取り組みが着実に進んでいることがわかります。株主還元も安定しているため、今後の業績推移に期待が高まるといえるでしょう。
ステラケミファ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ステラケミファ株式会社の決算日は3月31日で、4月から翌年3月までが会計年度となっています。四半期決算は6月、9月、12月の年4回行っており、2024年2月14日に第3四半期の決算報告書を公表しています。また、同社は年間配当金を90円/株としており、業績に応じた安定配当を実施しています。