決算報告書をみるのって、株式投資初心者にとってわかりにくいこともあるかもしれません。三和油化工業株式会社の決算内容をわかりやすく解説するので、これからの株投資に役立てていただければと思います。
企業情報
企業名: 三和油化工業株式会社
証券コード: 41250
決算期: 2023年3月期
三和油化工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三和油化工業株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は5月頃に行われ、四半期決算報告書は四半期ごとに2月、5月、8月、11月に発表されています。
主な事業
三和油化工業株式会社は、環境関連事業を中心に事業を展開しています。具体的には、リユース事業、リサイクル事業、化学品事業、自動車事業、PCB処理事業などを手掛けています。これらの事業を通じて、循環型社会の実現に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当期(2023年4月-12月)の売上高は11,949百万円となり、前年同期比で10.5%減となりました。一方で、経常利益は1,109百万円となり、前年同期比では24.6%減となりました。利益率としては、経常利益率は9.3%となっています。半導体や化学業界の一部で顧客の生産調整の影響を受けたことが主な要因です。
売上・利益の推移
三和油化工業株式会社の直近の3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、2022年3月期は17,367百万円の売上高と1,471百万円の経常利益でしたが、2023年3月期は20,288百万円の売上高と1,109百万円の経常利益と、売上高は増加したものの経常利益は減少しています。
四半期連結貸借対照表について
三和油化工業株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が19,876百万円、負債合計が8,117百万円、純資産が11,759百万円となっています。前期末と比べると、資産は減少、負債は減少、純資産は増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,097百万円と前期末から約880百万円減少しています。一方で、建設仮勘定が297百万円と184百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が3,526百万円と前期末から1,079百万円減少しています。また、1年内返済予定の長期借入金が1,498百万円と265百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,200百万円と597百万円増加しています。一方で、自己資本比率は58.9%と前期末より6.1ポイント上昇しています。
ROAとROE
三和油化工業株式会社のROA(総資産利益率)は前期の7.1%から当期は5.6%に低下しています。一方で、ROE(自己資本利益率)は前期の8.7%から当期は6.4%に低下しています。これは、売上高と利益が減少したことが主な要因です。
キャッシュフロー
三和油化工業株式会社の営業活動によるキャッシュ・フローは1,181百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは507百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,556百万円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物が880百万円減少しています。
配当の支払額
三和油化工業株式会社の配当については、1株当たり36円の年間配当を実施しています。前期より6円増加しており、配当性向は22.1%となっています。
今後の展望
三和油化工業株式会社は、2030年度を見据えた長期ビジョン「グランドビジョン2030」を策定しています。環境を軸とした事業活動を行い、サステナブルな社会の実現を目指しています。今後は、産業廃棄物の有効利用やエレクトロニクス業界向け製品の供給などに注力し、事業規模を倍増させることを目指しています。
編集部のまとめ
三和油化工業株式会社は、環境関連事業を中心に事業を展開しており、サステナブルな社会の実現を目指しています。当期は、半導体や化学業界の一部で顧客の生産調整の影響を受け、売上高と利益が減少しましたが、長期的には事業規模を倍増させる目標を掲げています。今後の取り組みに注目が集まるでしょう。
三和油化工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三和油化工業株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は5月頃に行われます。また、年間配当は1株当たり36円と前期より6円増加しています。今後も、環境関連事業を中心とした成長が期待されます。