かっこ株式会社の決算報告を分析してみましょう。2024年第1四半期の業績は、売上高が166,768千円と前年同期比で36.6%減と厳しい結果となりました。一方で、経常損失は77,415千円と損失も縮小しており、今後の業績回復に期待がかかります。
企業情報
企業名: かっこ株式会社
証券コード: 41660
決算期: 12月
かっこ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
かっこ株式会社の決算期は12月です。第1四半期の決算日は2024年3月31日となっています。
主な事業
かっこ株式会社は、「SaaS型アルゴリズム提供事業」を中心に事業展開しています。不正検知サービス、決済コンサルティングサービス、データサイエンスサービスなど、企業のニーズに合わせたソリューションを提供しています。特に不正検知サービスでは、「O-PLUX」や「O-MOTION」といったサービスが好評を得ています。
今期の業績と利益率は？
2024年第1四半期の業績は、売上高が166,768千円と前年同期比で36.6%減となっています。一方で、営業損失は77,194千円と損失幅が縮小しています。利益率はまだ低い水準にありますが、コスト管理の改善を進めていることが見て取れます。
売上・利益の推移
かっこ株式会社の売上高は、2023年第1四半期が263,022千円だったのに対し、2024年第1四半期は166,768千円と減少しています。利益面でも、2023年第1四半期の経常利益29,622千円から、2024年第1四半期は経常損失77,415千円と大幅な減少となりました。この背景には、不正検知サービスの売上減少が影響しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
かっこ株式会社の2024年3月末時点の四半期貸借対照表を見ると、資産合計が1,199,862千円となっています。流動資産は995,881千円、固定資産は203,980千円となっています。一方で、負債合計は194,368千円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が875,238千円と大半を占めています。また、売掛金は67,727千円となっています。一方で、無形固定資産のソフトウエアが94,237千円と重要な資産となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が115,992千円、固定負債が78,376千円となっています。特に長期借入金が77,371千円と主要な負債科目となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が380,495千円、資本剰余金が556,707千円となっています。一方で、利益剰余金は66,764千円と減少しています。自己資本比率は83.8%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
かっこ株式会社の2024年第1四半期のROAは算出できませんが、前年同期のROAは2.0%でした。一方でROEは前年同期が1.8%でしたが、今期は損失計上のため算出できていません。今後の業績回復とともにROA、ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
かっこ株式会社は四半期連結キャッシュフロー計算書を開示していないため、正確な状況は把握できません。ただし、四半期貸借対照表から現金及び預金が前期末より65,855千円減少していることから、営業キャッシュフローの悪化が示唆されます。今後の業績回復とともに、キャッシュフローの改善に期待が寄せられます。
配当の支払額
かっこ株式会社は、2024年第1四半期において配当の実施はありませんでした。過去にも配当実績はなく、今後の業績回復を待って配当再開が期待されます。
今後の展望
かっこ株式会社は、引き続き「SaaS型アルゴリズム提供事業」を中心に事業展開していく方針です。特に不正検知サービスの「O-PLUX」と「O-MOTION」の強化に注力し、収益基盤の安定化を目指します。また、決済コンサルティングサービスやデータサイエンスサービスの拡大にも取り組んでいく方針です。これらの施策により、業績の回復と持続的な成長を目指してまいります。
編集部のまとめ
かっこ株式会社の2024年第1四半期決算は、売上高が前年同期比で36.6%減少するなど厳しい結果となりました。ただし、経常損失の幅は縮小しており、今後の業績回復に期待がかかります。同社は、不正検知サービスをはじめとするSaaS型アルゴリズム提供事業に注力しており、収益基盤の安定化を図っていきます。健全な財務体質を維持しながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
かっこ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
かっこ株式会社の決算期は12月で、第1四半期の決算日は2024年3月31日となっています。また、2024年第1四半期においては配当の実施はありませんでした。今後の業績回復と同時に、配当再開も期待されます。
