株式会社ココペリの決算報告書を分析しましたので、その内容をご紹介します。
ココペリ社は、中小企業向けのDXプラットフォーム「Big Advance」を提供している企業です。
この度の決算では、コロナ禍の影響も和らぎ、順調に業績を伸ばしていることがわかりました。
企業情報
企業名: 株式会社ココペリ
証券コード: E36086
決算期: 2023年3月期
株式会社ココペリの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ココペリ社の決算日は3月31日で、決算発表は2023年2月14日に行われました。
主な事業
ココペリ社は、中小企業向けのDXプラットフォーム「Big Advance」を中心とした事業を展開しています。
「Big Advance」では、中小企業の課題解決や成長支援につながるさまざまなソリューションを提供しています。オンラインでの企業間ビジネスマッチング、ホームページ作成、社内コミュニケーションツールなどを通じて、中小企業のDX化を支援しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年3月期)の売上高は1,338,152千円、経常損失は1,716千円となりました。前年同期比で売上高は0.2%増加しましたが、成長投資を行ったことで経常利益が減少しています。
利益率としては、営業利益率は-0.2%、経常利益率は-0.1%となっています。
売上・利益の推移
ココペリ社の売上高は、2022年3月期が1,812,922千円、2023年3月期が1,338,152千円と推移しています。
一方で、経常利益は、2022年3月期が62,508千円の利益だったのに対し、2023年3月期は1,716千円の損失となりました。これは、中期経営計画に基づいた成長投資を行ったことが影響しています。
四半期連結貸借対照表について
ココペリ社の四半期連結貸借対照表を見ると、2023年12月31日時点での総資産は2,262,464千円、負債合計は451,299千円、純資産は1,811,165千円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,549,614千円、固定資産が712,849千円となっています。流動資産の中心は現金及び預金で、固定資産には開発費用や子会社株式が含まれています。
負債の部
負債の部では、流動負債が279,000千円、固定負債が172,298千円となっています。流動負債の主なものは1年内返済予定の長期借入金、固定負債の中心は長期借入金です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が812,355千円、資本剰余金が760,017千円、利益剰余金が267,818千円となっています。自己資本比率は81.2%と健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
ココペリ社のROAは2022年3月期が2.82%、2023年3月期は-0.08%と減少しています。
一方、ROEは2022年3月期が2.75%、2023年3月期は-1.14%と大幅に悪化しました。これは、経常損失の計上により利益が減少したためです。
キャッシュフロー
ココペリ社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは113,323千円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュフローは177,866千円のマイナスとなっており、新規事業への投資などが行われています。
配当の支払額
ココペリ社は、現時点では配当を行っていません。成長投資に経営資源を振り向けており、今後の株主還元については検討中とのことです。
今後の展望
ココペリ社は、中小企業DXプラットフォーム「Big Advance」の機能強化や新サービスの開発などに注力し、事業拡大を目指していきます。
2023年11月には、企業向けのファイル共有やメール管理などのサービスを手掛けるキー・ポイント社を子会社化するなど、M&Aも積極的に行っています。これらの取り組みにより、中小企業のDX支援を一層強化していく予定です。
編集部のまとめ
ココペリ社は、中小企業向けDXプラットフォームを中心に順調に事業を展開してきました。
しかし、今期は成長投資による一時的な減益となりました。今後は新サービスの開発や子会社化などを通じて、さらなる事業拡大を目指していくことが期待されます。株主還元については今後の検討課題となっています。
株式会社ココペリの決算日や配当についてまとめました。
ココペリ社の決算日は3月31日で、決算発表は2月14日に行われました。また、現時点では株主還元として配当を行っていません。成長投資に経営資源を振り向けている状況です。