東和ハイシステム株式会社の最新四半期決算報告が発表されました。この企業は、歯科医療システムメーカーとして知られていますが、この決算では、業界初のAI・音声シリーズを拡販に注力した結果、売上は伸び悩んだものの、安定収益源と歯科DXソフトの売上が好調に推移したことで、営業利益、経常利益、四半期純利益が増加しています。
企業情報
企業名: 東和ハイシステム株式会社
証券コード: E36002
決算期: 2023年10月1日から2024年9月30日
東和ハイシステム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東和ハイシステム株式会社の決算日は9月30日で、四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日、9月30日に行われます。この四半期報告書は、2024年3月31日に終了した第2四半期の決算情報となります。
主な事業
東和ハイシステム株式会社は、歯科医院向けのコンピューターシステムを開発・販売しています。電子カルテシステムやレセプトオンラインシステムなど、歯科医療のさまざまなIT化ニーズに対応したソフトウェアを提供しています。特に近年は、AI・音声シリーズの拡販に注力しており、業界初の音声操作機能を持つ製品を投入しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高が1,100,398千円と前年同期比14.2%減となりましたが、営業利益は261,284千円と前年同期比32,999千円(14.4%)増加し、経常利益は389,805千円と前年同期比120,965千円(45.0%)も増加しています。四半期純利益も265,659千円と前年同期比77,471千円(41.2%)の増加となっています。
売上・利益の推移
東和ハイシステム株式会社は、2022年10月から2023年9月期の第46期までは順調な業績推移を見せていました。しかし、オンライン資格確認等システムの需要減少などにより当第2四半期では売上が伸び悩みました。一方で、AI・音声シリーズの拡販や各種歯科DXソフトの好調な売上により、利益面では前年同期を大幅に上回る結果となっています。
四半期連結貸借対照表について
東和ハイシステム株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について単体での開示となっています。
資産の部
当第2四半期末の総資産は4,368,186千円となり、前事業年度末より306,551千円増加しています。流動資産は1,722,875千円と前事業年度末より582,721千円減少しましたが、固定資産が2,645,310千円と889,273千円増加したことが主な要因です。
負債の部
当第2四半期末の負債合計は463,663千円となり、前事業年度末より135,822千円増加しています。流動負債が413,883千円と135,079千円増加したことが主な要因です。
純資産の部
当第2四半期末の純資産は3,904,522千円となり、前事業年度末より170,729千円増加しています。利益剰余金が154,261千円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
東和ハイシステム株式会社のROA(総資産利益率)は6.95%、ROE(自己資本利益率)は6.95%となっています。前期と比較してROAは若干低下しましたが、ROEは横ばいで推移しており、高水準の収益性を維持していると言えます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により46,761千円の収入、投資活動により18,629千円の支出、財務活動により111,368千円の支出となりました。前年同期と比べて、営業キャッシュ・フローが減少している一方で、投資キャッシュ・フローが大幅に改善しています。
配当の支払額
東和ハイシステム株式会社は、株主還元策として積極的に配当を行っています。当第2四半期では、1株当たり50円の配当を実施しており、当第2四半期累計の配当金総額は111,368千円となっています。
今後の展望
東和ハイシステム株式会社は、歯科医療のDX化に貢献する製品群の拡充に注力しています。特に、AI・音声シリーズの拡販や医療扶助・訪問診療、マイナ保険証利用率向上に向けたソフト開発などに取り組んでおり、今後の業績拡大が期待されます。また、強固な財務基盤を背景に、M&Aなどの成長投資にも積極的に取り組む方針のようです。
編集部のまとめ
東和ハイシステム株式会社は、歯科医療のDX化を背景に好調な業績を維持しています。AI・音声シリーズの拡販や各種歯科DXソフトの販売が好調で、利益面では前年同期を大幅に上回る結果となりました。今後も、DX関連製品の開発に注力し、事業拡大を目指していくと見られます。株主還元も積極的に行っており、今後の株価動向にも注目が集まりそうです。
東和ハイシステム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東和ハイシステム株式会社の決算日は9月30日で、四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日、9月30日に行われます。当第2四半期の決算では、業績が堅調に推移し、1株当たり50円の配当を実施しました。今後も安定的な配当政策を維持しつつ、DX関連製品の拡販やM&Aなどを通じた事業拡大が期待されます。